元気な企業づくり、支部づくりを~各同友会の支部活動から

 各同友会では、支部活動の充実をめざして、さまざまな取り組みが行われています。6月10~11日に開催された2010年度中四国ブロック代表者・支部長交流会(本紙6月25日号で既報)での鳥取同友会鳥取支部、香川同友会中讃第二支部の事例報告と、広域連携交流などで注目を集めている大阪同友会東大阪西支部の公開例会の取り組みを紹介します。

新支部設立、年度内純増50名を

鳥取同友会副代表理事・鳥取支部長 米田末美氏(オートセリング(有)代表取締役)

 5月24日、念願かない県庁所在地鳥取に鳥取支部を誕生させることができました(本紙6月15日号「新支部の誕生」で既報)。17名でのスタートでした。

 私は、宇佐見代表理事に勧められ、2007年の準備例会から参加していました。例会では、米子の(有)フローレス田中社長が2000年に会社設立以来3店舗展開している体験を学び「(私との)この差は何か」を考えさせられました。それは経営指針の実践でした。

 「田中さんに追いつきたい」の思いで、経営指針成文化学習に取り組みました。まさに50歳の手習いです。現在、支部の4人が成文化研修に参加しています。

 準備会例会は、毎回オブザーバーが大勢参加し、同友会の魅力が広まっていきました。若くてパワーのある経営者が支部役員になってくれたことが支部設立の原動力となりました。「若さが強み」の支部づくりです。同友会は、お互いがパートナーとなり一人ひとりが支えあう関係をつくれば、退会、休会を減らすことができます。

 現在力を入れているのは、「企業変革支援プログラム」を活用したMC(ミーティングコーディネーター)研修です。これでグループ長が育ち、楽しい活気のある例会となります。そうすれば自信を持って例会にオブザーバーを誘い、入会を勧めることができます。今年度3月末までに純増50名をやりあげたい。夢ではなく「実現できる」との希望を持ち続け頑張ります。

「基本に忠実」で200名体制を

香川同友会理事・中讃第二支部長 小西啓介氏((有)ウエストフードプランニング代表取締役)

 中讃第二支部は、丸亀市を中心に会員143名を擁し、24年の歴史を持つ支部です。香川同友会は14支部があり、支部運営の平準化をはかるため、「役員会マニュアル」「支部例会マニュアル」を作成し、運営の指針としています。

 私も、基本に忠実な支部運営をめざし、中同協発行の「同友会がよくわかる」「人を生かす経営」等を大切に活用しています。

 会員増強に向けての取り組みとしては、当支部独自の「車座元気会」があります。これは、歴代支部長7人で構成し、新入会員や入会候補者を対象に同友会の良さを語ってもらう集まりです。入会対象者には、悩みを聞き出し、同友会ができることをきちんと正しく伝えることです。同友会はあくまでも、その人が自主的に自力で解決できるきっかけを作ってあげることが大切だと思います。

 私は、昨年支部長になりました。実は支部長1年目は増強が進まず、退会が増える状態が続きました。「これではいけない」と思い直し、例会づくりに力を入れプレ報告を必ず行い、グループ長に優れた人を選び、深い学びあいができるよう改善に努めました。

 役員研修会、月2回の情報交換会、5つの部会活動(経営指針、後継者、地域活性、環境農業、親睦)が軌道にのり、組織の「増」と「強」がかみあって進行するようになってきました。

 支部理念である「元気な企業づくりで地域の安定と発展に貢献する」ために、3年後200名体制の確立を誓い合っています。

「中小企業家しんぶん」 2010年 7月 5日号より