自助努力できる環境づくりを【中同協第2回幹事会】

 11月5日、東京で中同協第2回幹事会が開かれ、38同友会・中同協から73名が出席しました。

中同協幹事会

 開会に当たり鋤柄会長は、次のように挨拶しました。

 「今回の中同協・アメリカ視察では、自由と自主独立を重んじ、民主主義を大切にするアメリカの気風に触れ、同友会の自主・民主の精神と相通ずるものがあると感じました。アメリカは内需が落ち込んだままですが、輸出に力を入れるようです。ドイツが元気が良いのは輸出が好調だからと言われています。

 日本においても、輸出で大企業だけが元気になっていた時代から、中小企業がサイズは小さくても輸出で活躍する時代が来ると思います」。

 経過報告の後、第38回青年経営者全国交流会のまとめと第1回全国青年部代表者会議の報告、第41回全国研究集会(2011年3月3~4日、岡山)の実施内容などの提案があり、承認されました。

アメリカ視察を報告

 第2部では、まず広浜幹事長が「中小企業憲章アメリカ視察から学ぶ」をテーマに次のように特別報告をしました。

 「米国では融資、経営支援、政府調達などが手厚く、自助努力ができる環境をつくることにこだわり、起業などやる気のある人への支援が手厚いという印象を受けました。アメリカ経済は現在、失業率9%で推移。リーマン・ショック以降の企業数の激減に直面する中、中小企業の雇用創出に期待が高まっています。

 また、今回の視察では米国の中小企業団体とも交流しましたが、ロビー活動や大量購入など即物的メリットを重視する姿勢が強く、同友会理念の先進性を改めて確認できました。一方、説得力のある政策提言など学ぶべき点も数多くありました」。

会員増強方針を論議

 次に、松井中同協事務局長が「今年度後半の増強活動重点方針」と題して問題提起し、グループ討論で議論を深めました。

 最後に広浜幹事長が討論を次のようにまとめました。

 第1に、増強活動は戦略的な取り組みが大切であること。たとえば、愛知同友会は4月の第1土曜日に100名規模で新年度の増強活動をスタートする会合を開くなど、年度初めから増強に踏み出す仕組みができています。

 第2に、増強と同時並行で組織強化に取り組んでいるかということです。

 第3に、同友会の良さを多面的につかんでもらうこと、各取り組みと増強運動を結びつけていくことです。

「中小企業家しんぶん」 2010年 11月 25日号より