地域の期待に応える組織を-厳しい時代こそ同友会-中同協・5万名推進本部が呼びかけ

 2月1日、東京で5万名推進本部会議(本部長:広浜泰久・中同協幹事長)が開催され、会員増強や組織強化の取り組みについて論議が交わされました。5万名推進本部から全国の会員へ向けた「呼びかけ」を紹介します。

全国の会員の皆様へ

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 中同協・5万名推進本部は、2005年3月に発足以降、毎年各同友会の進んだ実践経験の交流の場となって会員増強運動を励まし、推進してきました。

 現在、全国的には過去最高の会勢を更新し続けています。2005年期首3万7457名から2011年2月1日現在、4万1513名となりました。

 2月1日の5万名推進本部会議では、今後、組織強化のために教訓や事例も伝えられるものにしていくことの必要性から、名称も「5万名推進・組織強化本部」としていく方向を確認しました。その前提として、この3月の年度末までに各同友会の目標達成に全力を挙げることも確認しました。

憲章の提唱者・条例の推進者として、それに見合う数とレベルを

 昨年に中小企業憲章が閣議決定され、条例への取り組みとも相まって、ますます地域から同友会への期待が高まってきています。経済情勢は厳しいままですが、厳しいからこそ同友会で学んで企業を強くすることがさらに求められています。引き続き全国で5万名を推進していきます。

 その理由として、(1)中同協が昨年行ったアメリカ視察でも、経営者団体35万人による影響力の大きさを目の当たりにしました。改めて「数は力」です。

 (2)憲章がめざしているものを実現させるため、さまざまな活動を展開するには、それに見合う数とレベルが求められます。

 (3)国民の多くが、「中小企業の経営者が誇りをもって経営に取り組んでいる」ことを知りません。それを知らせることと、まだまだ少ないそうした経営者を増やしていくことが必要です。

 これらのためにも、同友会に入って学んで実践する人を増やしていきましょう。

年度末へ向けて、あらためて全国の会員の皆様へ

 全国では地域の期待に応えて、同友会へ入会する経営者の方が増えています。ぜひ地域で悩んでいる経営者の方に1人でも多く声をかけて同友会へお誘いください。

 地域の期待に応えるため、掲げた目標を年度末までにやりきることに全力を挙げてください。誇りをもって経営を語る同友会づくりと、そこに会外の経営者をお誘いする組織的動きを大きく作り出しましょう。

 来年度、推進本部としても組織強化のためのさまざまな課題に取り組んでいきますが、まずこの厳しい経営環境を切り開くため、年度末に向けて一層大きな運動の輪をつくりだしていきましょう。

 中同協・5万名推進本部

「中小企業家しんぶん」 2011年 2月 25日号より