同友会がめざす社員教育の原点とは-中同協社員教育委員会で深める

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 3月4日午後、岡山での第41回中小企業問題全国研究集会(全研、中同協主催)の終了後、同じく岡山で中同協社員教育委員会が開催され、21同友会と中同協から43名が参加しました。

 本郷武利・中同協社員教育委員長が「同友会の社員教育がめざすもの」と題して報告。

 本郷氏は、「1984年に、当時の大久保・中同協社員教育委員長が発表した『同友会における社員教育』に大変感銘を受け、自社での社員教育に取り組んできた」と述べ、カーテン・カーペット・インテリアを扱う商社として「人々の“よりよい人生”に貢献できるように挑戦」するという経営理念を社員一人ひとりが納得できるよう取り組んできたと話しました。

 続いて、新田英通・神奈川同友会社員教育委員長が「わが同友会の人育て活動」と題して報告しました。

 神奈川同友会では、1992年に社員教育委員会を結成して以来、14回の「共育講演会」を開催してきた経過や、6段階に分かれた社員教育研修のほかに営業マン研修、女性社員研修などさまざまなメニューを充実させてきたこと、それらの行事を社員教育実行委員会が運営していることを紹介。また、今年 11月に神奈川同友会が設営を担当する第25回社員教育活動全国研修・交流会(中同協主催)に取り組むことを通して、「社員教育活動のさらなる発展を図り、運動としての継続的な委員会活動とより体系的な研修会づくりに力を入れていきたい」と決意を語りました。

 グループ討論では、「社員教育研修は充実させてきたが、労使見解など同友会理念について議論する機会が減ってきた」「やはり同友会がめざす社員教育の原点に立ち返ることが大切」などの意見が出されました。

 会議では、第25回社員教育活動全国研修・交流会を11月14~15日に神奈川同友会の設営で開催することを確認しました。

 また、中同協社員教育委員会の副委員長として市原芳夫氏(東京同友会)に代わり、能登昭博・千葉同友会共育委員長が就任すること、中同協第43回定時総会(北海道)で社員教育委員会が担当する第5分科会について、梶谷・岡山同友会社員教育委員長が報告を行うことになりました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 3月 25日号より