被災同友会に全国から支援を-【東日本大震災】中同協が大震災復興対策本部を設置

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 3月11日午後2時46分、東北地方太平洋沖を震源として起きた大地震とその後の太平洋側を襲った津波は、街を壊滅させるなど計り知れない被害をもたらしています。またその後の福島第一原子力発電所の爆発など二次被害も深刻となっています。被害に遭われた東日本の会員企業や従業員・ご家族の皆様には心からお見舞い申し上げます。

 中同協では、東日本大震災復興対策本部を設置。各同友会でも支援の動きが広がっています。また被災地でも安否確認や復興準備など、懸命の努力が日夜を問わず始まっています。

 中同協では、3月14日に東日本大震災復興対策本部(本部長 広浜泰久・中同協幹事長)を設置しました。今後、被災された各同友会の相談に応じながら、(1)義援金の呼びかけ、収集と必要な資金・物資の投入、(2)現地訪問、支援、(3)被災地の情報収集と被災地の中小企業の状況の発信、(4)復興のための国への政策要望・提言、(5)被災地以外の同友会会員企業への影響調査と必要な対応などを行っていく予定です。

義援金のお願い

 中同協では全国の同友会に「東日本大震災被災義援金」活動の取り組みを呼びかけ、会員の皆さんに募金をお願いすることとなりました。各同友会が行う義援金活動へ皆さまのご協力をお願いします。直接、中同協の義援金口座に振り込む場合は左記を参照下さい。

*お振り込みの際に、振込人の頭に「トウキョウ」など、所属の同友会名を必ず入れてください。

*いただいた義援金は、被災地の同友会に送り、地域の復興のために使われます(中同協の義援金には3月18日現在、約1320万円が寄せられています)。

中同協の義援金受付口座

みずほ銀行四谷支店 普通預金口座
口座番号 892655
口座名 中小企業家同友会全国協議会 国吉昌晴
(チュウショウキギョウカドウユウカイゼンコクキョウギカイ クニヨシマサハル)

 なお、中同協のホームページDOYUNETでは、同友会関連の支援や被災状況、復興の様子などを随時掲載しています。

*中小企業支援策について

今回の震災に関する支援施策は、経済産業省ホームページを参照ください。
http://www.meti.go.jp/

各同友会で広がる支援-物資の提供ルートも確保

 被害の惨状が明らかになるにつれ、中同協には全国の会員の皆さんや事務局から、被災地へのお見舞い、激励の電話などが相次いでいます。

 各同友会では、義援金や支援物資の協力依頼など、被災地の支援に向けた取り組みが始まっています。支援物資については、新潟同友会、山形同友会の会員・事務局の奮闘で日本海側からの支援物資の提供ルートを確保。また青森同友会、秋田同友会の協力で北側からの提供ルートも確保することができました。

 すでに各同友会からは、毛布、水、食料、衣類など、続々と支援物資が寄せられつつあり、順次被災地に届けられています。

 被災地の同友会では、会員の安否確認が行われるとともに、大震災対策本部などを立ち上げ、企業再建、復興に向けた取り組みなどが始まっています。

 岩手同友会では、3月14日、緊急に「復興へ向け、知恵と力を結集する集会」を開催し、32名が参加。「どんなことがあっても夢を語ろう」ということを確認しました。

 宮城同友会は全会員に宛てたニュースを送り、「今こそ会員同士が励ましあい、一致団結し震災復興に全力を」と呼びかけました。

 福島同友会は、3月17日に県に対して「東日本大震災・緊急要望事項」を提出。福島第一原子力発電所の事故の影響が広がる中、地域の危機に必死に立ち向かい、奮闘しています。

 被災地の方からは「全国の皆様のあたたかいお心遣いに言葉が見つかりません」などの声が寄せられています。多くの困難を抱えながら、全国からの励ましや支援を力に、懸命の、そして不屈の努力が始まっています。

「中小企業家しんぶん」 2011年 3月 25日号より