1カ月遅れて合同入社式を開催【福島】

震災・原発災害に負けず ふくしまの復興へ!

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 福島同友会は、4月18日に県内2会場(福島市・郡山市)において、「2011年度合同入社式・新入社員研修」(今年で28回目)を開催。31社67名が「大震災に負けず福島県の復興を」と元気にスタートを切りました。

“地域の新入社員を地域の仲間で祝福したい”

 当初、合同入社式・新入社員研修は3月下旬の開催を予定していましたが、東日本大震災やその後の原発災害により開催できずにいました。しかし、このような厳しい状況だからこそ、地域の新入社員を地域の仲間で祝福し育て、共に企業と地域の復興に進んでいきたいとの想(おも)いから、約1カ月遅れての開催となりました。

 郡山会場では、大川原順一・郡山地区会長((株)福島県折込広告社代表取締役社長)から、「福島県は現在、大変困難で厳しい状況にあります。このような状況だからこそ、皆さんのような若い人の力が必要となってきます。ぜひ私たちと一緒に福島県の復興に向けて力を注いでいきましょう!」と激励のあいさつ。

 続いて、来賓である高校の先生からひと言ずつ新入社員への祝福の言葉があり、その後、入社2年目の先輩社員・佐久間歩さん((株)雅)から激励の言葉がありました。それを受け、新入社員を代表して、(株)宝来屋本店・太田晃司さんから、「今回の大震災に負けず、私たちは会社の発展、そして福島県全体の復興へ向けて一生懸命頑張ります!」との力強い決意表明がありました。

 入社式の後には、会員、企業担当者、高校の先生を交えて「自分の今後の目標」をテーマにグループ討論を行い、最後に参加者全員が、「1つの仕事が福島の未来になる、そんな活動をしていきたい」など、それぞれの目標をテーブルごとに1枚の紙に書き込みました。

 新入社員は、入社式・研修を通して、会社の枠を超えた同期の仲間とこれからの活躍を誓い合い、共に目標に向け歩みだしました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 5月 5日号より