自ら変わって企業変革を!―経営指針実践へ 奈良同友会が第25回定時総会

写真

 奈良同友会第25回定時総会が4月15日に奈良市内で開かれ、170名が参加しました。

 第Ⅰ部は、「地域に人を残す企業づくり“企業変革支援プログラム・ステップ1”の実践で企業づくりに挑もう!」と題して、林田浩暢氏((資)若竹屋酒造場・福岡同友会理事)が基調報告を行いました。

 林田氏は、激動する経営環境の中で存続するためには、常に変革し続ける組織であることが「よい会社」だと定義。その上で、「変革し続けるために必要なことは気づき」と断言。「自分が絶対に正しいと思っている限り『気づき』は生まれない。自らが変わること、『自己変革とは気づき』である」と実感を込めて話しました。

 また、自社の現状を正確に認識し、自社の存在意義を明確にして、そこに向かう道筋を考えること、そのためには経営指針成文化は不可欠であり、実践を進める上で「企業変革支援プログラム・ステップ1」は有効なツールであるとし、「ぜひ、経営指針を実践して、互いの変化を数年後確かめ合いたい」と締めくくりました。

 その後、「自ら変わって企業変革を!~経営指針実践へ」を重点課題とした2011年度活動方針を採択しました。

 最後に、八坂代表理事は、東日本大震災での同友会の支援活動に触れ、「同友会理念で結ばれた連帯の力に確信したと同時に、自らが変わって自社を、奈良県を、地域を変えていくために全力で取り組んでいきたい」と抱負を述べました。

 第Ⅱ部には、仲川げん奈良市長はじめ、県内市町村、経営者団体、金融、教育関係、マスコミなどから28名も来賓が参加するなど、地域づくりへ向けて連帯・連携の広がりを感じる総会となりました。

 また、大和高田商工会議所から、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市で献身的に活動をしているのが岩手同友会だと報道で知り感銘を受けたとして、岩手同友会に対する温かいメッセージと義援金100万円が寄せられました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 5月 15日号より