第43回中同協総会(7/5~6.札幌市) 日本再生の総会としてのぞもう

地域の再生を担える仲間を増やし、強く大きい同友会に

 中同協第43回定時総会が7月5~6日、札幌で開催されます(4~5面に詳細案内)。「中小企業憲章制定1周年、中小企業家の総力を結集して、日本再生に挑もう」をスローガンに開かれる今回の総会は、(1)日本経済を揺さぶる東日本大震災に全社一丸となって立ち向かい、企業間ネットワークを強化して、新たな企業変革をすすめる、(2)中小企業憲章制定1周年を節目に、中小企業憲章の精神を地域に広げ、地域を再生していくために中小企業振興基本条例制定運動を推進する、(3)同友会理念に学び、会員の連携をさらに強めて、「今こそ同友会の出番」を合言葉に5万名会員実現と組織率10%をめざして前進することなどをめざしています。総会に向けて、広浜泰久・中同協5万名推進本部長(中同協幹事長)からの呼びかけを紹介します。

会員の皆様へ

 このたびの東日本大震災で被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。またこの間の全国の皆様からのご支援に深く感謝申し上げます。物資支援では200トン以上、義援金では2億4900万円以上お寄せいただき、被災地の復興への大きな励ましになっています。

 3月11日に発生した東日本大震災は、地震と津波によって多くの地域を丸ごと壊滅させ、多くの製造現場を破壊しました。さらに福島原発を襲い、大きな被害をもたらしています。この震災により、被災地はもちろん、全国の供給ルートが壊れ、モノづくりと流通に大きな損害を与えるとともに、放射能問題とその風評被害も加わり、全国に大変深刻な影響を及ぼしています。この未曾有の国難からの復興をめざす中で総会が開催されます。

 被災地における復興の取り組みでは、中小企業、そして同友会がその先頭に立っていることを示していただいています。それに応えて、今回の総会では、全国でも私たちが日本再生の先頭に立っていくことを改めて決意し合うことが求められています。そしてそのことを保障していくためにも、中小企業憲章制定1周年を期して、それをより具体的に実現させていく運動を強め、私たちが望む「中小企業が主役の社会」を展望することに着手する総会にしていきたいと思います。

 震災の間接的影響も全国くまなく及んでいる中で、地域復興と人間復興を考えて、地域密着で雇用と暮らしを維持すること。それによって日本全体の再生を図ることが求められています。そしてそれを担うのが元気な中小企業であることも明白です。

 日本と地域の再生を担うには、雇用を守り、新しい仕事をつくり、さらに雇用を生み出す企業の輪を一層大きくしていくことが必要であり、またそれが被災地への最大の貢献であり、励みになります。

 全国47全ての同友会から集う総会です。各同友会で会勢を大きく伸ばして総会を迎え、「地域と日本再生」のための飛躍の場としていきましょう。

中同協5万名推進本部長 広浜泰久

「中小企業家しんぶん」 2011年 5月 15日号より