信頼の輪で同友会のすそ野を広げよう【茨城同友会が第26回定時総会】

会員400名をめざす

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 5月12日、茨城同友会第26回定時総会が水戸市内で開かれ、130名が参加しました。開催会場のホテルが東日本大震災で被災した影響もあり、当初予定の4月14日から1カ月遅れの開催となりました。

 東日本大震災で亡くなられた方に黙とうをささげて開会した第1部総会では、来賓の橋本昌茨城県知事が、「今回の大震災で茨城県内の多くの中小企業が被害を受けたが、同友会の活力でピンチをチャンスに変えていってほしい」とあいさつ。総会議案の審議では、「信頼の輪で同友会のすそ野を広げよう」というメインスローガンのもと、「会員400名をめざす」2011年度活動方針と、高谷豊代表理事をはじめとする新役員体制などを採択しました。

 第2部記念講演会では、零細企業コンサルタントの栢野克己氏(元・福岡同友会会員)が、「同友会で学び成長した400億円企業『やずや』の秘密」と題して講演。栢野氏は、同友会で知り合った「やずや」急成長の秘密を、ランチェスター戦略の中の弱者の戦略にからめて語りました。中小零細企業は大企業と違い、総花的な戦略をとるのではなく、「一点突破」「商品を絞って小さな1位をめざす」ことが決定的に大事であり、経営者の熱い思いと戦略が会社を発展させていくと、ユーモアを交えて訴えました。

 第3部記念パーティーは、横山仁一茨城県商工労働部長による乾杯で始まり、会員同士が近況を語り合い、「地震の後、『震災』ならぬ、気持ちが落ち込む『心災』の状況にあったが、仲間の声を聞いて元気が出た」と、明るい表情で語る会員の顔が印象的でした。

 最後に、茨城同友会恒例、各支部会員によるエールで、総会は力強く閉められました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 5月 25日号より