中小企業家の総力を結集して日本再生に挑もう―中小企業憲章制定1周年

中同協総会(7/5~6、札幌市)全国から1157名が集う

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「中小企業憲章制定1周年、中小企業家の総力を結集して、日本再生に挑もう」をスローガンに、7月5~6日に中同協第43回定時総会が北海道・札幌市で開催され、全国の同友会から1157名が参加しました。

 1日目の全体会で主催者あいさつにたった鋤柄修・中同協会長は、「東日本大震災では復興に向けて全国の同友会がいち早く動き、地域になくてはならない存在になっていることが感じられました。中小企業憲章が昨年6月18日に閣議決定され、1周年となった今、各地で中小企業振興条例制定運動や5万名会員達成運動を推進し、同友会の一層の活性化を図りましょう」と呼びかけました。その後、来賓を代表して、高橋はるみ・北海道知事から参加者への激励がありました。

 広浜泰久・中同協幹事長からの議案提案に続き、「日本と地域経済の発展方向と中小企業の役割」など15の分科会で報告と討論が繰り広げられました。

 1日目夜の懇親会は、地元の寺島3姉妹による江差追分の美しくも迫力のある演奏から開幕しました。田中傳右衛門・総会実行委員長や、柚原一夫・経済産業省北海道経済産業局長、上田文雄・札幌市長によるあいさつの後、堰八義博・北海道銀行頭取の音頭で乾杯。カニやエビなど、北海道の豊かな食材をふんだんに使った料理が参加者に振る舞われました。

 懇親会では、2010年度「同友エコ」の表彰に続き、今後の全国行事を担当する各同友会から熱のこもったピーアールが行われ、参加者は今後の全国行事での再会を誓い合いました。

 2日目の全体会では、豊永厚志・中小企業庁次長による特別挨拶、各分科会の座長による報告の後、「東日本大震災からの復興をめざして」と題した特別報告が行われました。田村満・岩手同友会代表理事、鍋島孝敏・宮城同友会代表理事、安孫子健一・福島同友会理事長より、被災地の現状や全国からの支援に対するお礼、復興に向けての力強い決意などが語られ、大きな感動を呼びました。

 その後、総会の議案、決算・予算、新役員を満場一致で承認。「中小企業を軸とした地域経済の再生に取り組むこと」などを謳(うた)った総会宣言を大きな拍手で採択しました。

 最後に来年の定時総会開催地である岐阜同友会の熊田純夫代表理事より「来年、岐阜の地で再会しましょう」と呼びかけがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 7月 15日号より