地域社会と信頼を築く経営を―CSR推進協議会が設立記念講演会【京都】

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 7月7日、京都同友会も参加する「京都CSR推進協議会」の設立記念講演会が京都商工会議所で開かれ、約120人が参加しました。

 「京都CSR推進協議会」(愛称「CSR京都」)は、中小企業や小規模事業者のCSR(企業の社会的責任)の取り組みを促進・支援することを目的に、京都の経済団体や中間支援組織、行政が協力して今年の4月に発足した団体です。京都同友会は、準備会の段階から構成団体として参加しています。

 「CSR京都」では、CSRを「企業が社会の『信頼』を得る取り組み」と捉えて、本業を軸に、企業の重要な関係先である、顧客、取引先、社員、地域社会などとの間に信頼を築く経営を提唱しています。

 今回の設立記念講演会では「小さな企業のCSRを考える」と題しての基調講演、江戸時代中期の思想家・石田梅岩の「石門心学」についての講演に引き続き、石田梅岩が書いた「都(と)鄙(ひ)問答」をモチーフにした落語が演じられました。

 基調講演では、講師に(株)損害保険ジャパンの関正雄氏を招き、「CSRとは単なる社会貢献でなく、コンプライアンスを超えたところにあり、魅力ある企業づくりが、地域における信頼となり、地域力の向上につながるものである」との報告がありました。

 CSRの根底には「人を大切にする」、その共通認識があること、そして今こそ同友会の「人を生かす経営」が求められている時代だと改めて学ぶことができた講演会となりました。

 詳細はウェブサイトをご覧ください。http://csr-kyoto.net/

「中小企業家しんぶん」 2011年 7月 25日号より