【特集・第43回定時総会IN北海道(7月5~6日)】全国の仲間はつながっている 鋤柄修中同協会長、総会であいさつ

“今こそ同友会”の気概を持って日本経済の力強い未来を切り拓く

鋤柄会長

 この広い会場を埋め尽くす、1157名の代議員の皆さん、ようこそお集まりいただきました。ありがとうございます。そして、北海道同友会の皆さんの御尽力で今日を迎えたわけでございます。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 今回の3・11の大震災の後、私も岩手、宮城、福島を訪問しました。大変な震災なのに、同友会の皆さんは元気なのですね。中小企業のわれわれの仲間が力をあわせて地域の再生に前向きに取り組もう、と既に皆様ご承知の通り、「中小企業企業家しんぶん」やe.doyuでも情報が流れていますが、同友会の仲間が一番際立った動きをしています。

 これをなぜかな、といろいろ私なりに考えてみますと、私たちの同友会は全国行事を含めてたくさんの委員会や各同友会で運営していまして、全国の仲間は本当につながっているんです。ですから、困った時には1人で考えないで、みんな仲間同士で情報公開して力を出してみんなで立ち上がろう、と。そういう団体は私は同友会が、日本の中で際だっているのではないか、そんな風に思っております。

 私なりに3つ、運動の再点検的なものを申し上げますと、1つは、大震災の復興に際し、被災された県だけではなくて、全国の同友会が一丸となり、いち早くその地域の中で「同友会がいたから早く復興したね」と言われるような地域になっていただきたい。

 2つ目には、中小企業憲章が昨年の6月18日に閣議決定されて、国には憲章ができました。地域には中小企業振興基本条例を作ろう、ということで、これも合い言葉になっております。直近では、この北海道の旭川市で条例が制定されています。どうぞ皆さん、お帰りになったら、各県、各市町村で条例づくりに励んでいただきたい。

 そして最後に、会員5万名をめざす同友会でございます。ただ今四万一千数百名のあたりで一進一退を続けておりますが、ぜひ、5万名を早期に達成し、また、その地域で10%の会員をキープしよう、こういうことをひとつの目標にしております。

 この3つを、この席を借りて皆さんにお願いし、そして、分科会での学びを持ち帰って、各地で同友会活動を一層活発に進めていただくことを願いまして、私の開会の挨拶とさせていただきます。

「中小企業家しんぶん」 2011年 8月 5日号より