中小企業の魅力を発信―千葉商科大学と協同企画で特別シンポ【千葉】

シンポの写真

 7月14日、千葉商科大学(千葉同友会会員)において、同大と千葉同友会の協同企画により「中小企業で働くこと」と題した特別シンポジウムが開かれました。当日は学生、会員や会外の企業経営者・社員、また県商工労働部やジョブカフェなどの行政職員も含め総勢200名が参加。(1)中小企業と大企業との違い、(2)働くこととはどういうことなのかをテーマに学びあいました。

 シンポジストとして、会員企業の(株)ストラクス社長・山本克己氏(千葉同友会代表理事)、(株)ミックフーズ社長・渡辺雅基氏(千葉同友会共同求人委員長)、野水鋼業(株)営業課長・渡辺勝則氏、(株)ジェイシー教育研究所・木口智惠氏(入社3年目)が登壇し、コーディネーターは千葉商科大学商経学部の鈴木孝男教授が務めました。

 報告の中で、大手企業では特定の職種を極めるスペシャリストを育てることに重きを置く結果、会社全体のことが見えづらいのに対し、中小企業は数年でさまざまな部署を経験することで会社全体が見え、自分の成長と会社の発展の結びつきが実感しやすいこと。人数が少ないだけに若手社員でも重要な決定に関わり、責任感を持って仕事に取り組めるのでやりがいを持てることなどが中小企業の魅力として語られました。

 参加した学生からは、「中小企業は目立たない、将来が不安な存在と思っていたが、すっかりイメージが変えられた」といった感想が多数寄せられ、学生・親・教職員に中小企業の現場の実状を伝えることの重要性が明らかになりました。

 9月下旬からは、13名の会員経営者が毎週交代で特別講義の講師を務め、現場からの中小企業の実状を報告する予定です。

「中小企業家しんぶん」 2011年 8月 25日号より