台風12号での被災地 和歌山同友会が支援活動-台風12号被害で義援金を募集

1日も早い復興を

 超大型の台風12号は、全国で死者が66人、行方不明者が30人(9月14日現在、消防庁調べ)となるなど、西日本を中心に大きな被害をもたらしました。和歌山同友会では、有志によるボランティア活動や義援金の募集など、支援活動をはじめています。

 台風12号で記録的豪雨に見舞われた和歌山県では、那智勝浦町、新宮市、田辺市(旧本宮町)、日高川町などで、住宅の全壊、半壊、床上浸水、土砂崩れなどが発生、各地で道路が寸断されるなど、日常生活に多大な影響をもたらしました。さらに時間の経過とともに山間部の集落の孤立などが明らかになっています。

 和歌山同友会では、事務局が9月5日早朝より新宮支部の全会員と被害が大きいと思われる地域の会員の安否を確認。全員の無事は確認できましたが、「床上浸水で店舗が水に浸かった」「断水の影響で営業のめどが立たない(飲食店)」「事業所は大丈夫であっても自宅が水に浸かった」などの状況が明らかになりました。

 9月6日に青沼新宮支部長から新宮市社会福祉協議会を窓口とするボランティア活動への協力要請があり、まず9月7日に飲料水100ケースを吉田青年部幹事長と事務局が新宮市と日高川町に配達。9月8日より青年部を中心に有志を募り、順次ボランティアに参加しています。参加者からは、「惨状はテレビと肉眼では全然違う」などの感想が出されていますが、共通の想いは「同じ和歌山県の仲間が苦しんでいる時にお役に立ちたい」というもの。「地元の中高生が数多くボランティアに参加している姿に感銘を受けた」との感想も出されています。

 和歌山同友会ではこの度の台風12号の被害に対する義援金の口座を9月14日~12月25日まで開設し、被災された方々の1日も早い復興への支援を行っていきます。

義援金口座
紀陽銀行 本店営業部
普通預金 2197699
和歌山県中小企業家同友会

「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 25日号より