「人を生かす経営」で大変化の時代乗り切ろう~2011経営労働問題全国交流会(8.25~26 福岡・北九州市)に308名

 「大変化の時代を乗り切る知恵と情熱は、人を生かす経営から~今こそ雇用を守り、社員と共に経営指針と企業変革支援プログラムの実践を~」をテーマに、2011経営労働問題全国交流会(中同協主催)が8月25~26日に北九州市で開催され、31同友会から308名が参加しました。

 1日目の全体会では、大野栄一・中同協経営労働委員長が問題提起を行いました。大野氏は東日本大震災後の状況やリーマン・ショック時の自社の実践などに触れながら、「労使見解」の考え方を実践して強い会社をつくり、本当の意味で地域からの期待に応えていこうと提起しました。

 引き続き分科会では、「激変を乗り越える強じんな企業を数多く創出するために」「非常時の決断と行動」など4つの分科会で学び合いました。

 2日目は、分科会座長からの報告が行われた後、「人を生かす経営の真髄に学び、企業で生かす」と題して、広浜泰久・中同協幹事長による記念講演がありました。

 広浜氏はかつて労働争議も起きた自社の経験や、同友会入会後、「労使見解」に学びながら経営指針・共同求人・社員教育を三位一体として取り組み、会社が大きく変わってきたことなどを紹介。「経営指針に基づく経営」の大切さを強調し、多くの共感を呼びました。

 2日間のまとめで大野栄一・中同協経営労働委員長は「私たちが頑張ることが日本経済を支える。それぞれの企業の課題を明確にして取り組んでいきましょう」と呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 25日号より