経済は女性が作る~APEC「女性と経済サミット」に代表派遣【中同協】

 9月13~16日、アメリカ・サンフランシスコでAPEC「女性と経済サミット(WES)」が開かれ、日本から省庁関係者のほか民間から6名が参加し、中同協から(株)ディプロム社長の貴島清美氏(大阪同友会会員)を代表派遣しました。

 昨年、内閣府とAPEC女性リーダーズネットワーク会合(WLN)を共催し、中同協として分科会を担当したことなどを通じて、「中小企業と言えば中小企業家同友会」として、内閣府からの要請があったものです。

 日本からは、内閣府副大臣中塚一宏氏、外務大臣政務官中野譲氏、横浜市長林文子氏、クローズアップ現代国谷裕子キャスター、ほか貴島氏含む民間企業5社の参加となりました。

 今回のテーマは「女性と経済」。昨年のWLNとは異なり、企画趣旨には開催国であるアメリカのヒラリー・クリントン国務長官の強い意向が反映されています。

 WESは「女性の経済活動の促進がアジア太平洋地域の経済成長に不可欠」との観点から、昨年度の日米APEC協力に関する声明を受けて企画されました。

 女性の経済活動支援と中小企業の連携を促進することを目指し、21カ国・地域から女性経営者、企業の幹部、政府機関などで活躍する人たちが、全体会や3つの分科会に参加し、お互いの国の課題や積極的な点などを話しあい、会社や国にフィードバックしようと意見交換しました。

 内容は、テーマはジェンダーにもとづき、男女のあり方や働き方などを考えていくというもので、「女性が起業するための環境づくりや市場拡大には、国際レベルでのネットワークをぜひ持ちたい」という声も聞かれました。

 参加した貴島氏は「持続可能な経済のためには、女性のイノベーションが重要で能力向上と技術導入は女性にとっても大きな武器になるとともに、経済は女性がつくるという強い決意が感じられました」と話しています。

「中小企業家しんぶん」 2011年 10月 15日号より