就職・採用活動の早期化・長期化について経団連と懇談【中同協】

 中同協共同求人委員会は、10月17日、就職・採用活動の早期化・長期化について(社)日本経済団体連合会(以下、経団連)と懇談を行いました。

 近年、学生の就職難と就職活動の早期化・長期化が、日本の将来を担う若者の成長を阻害するなど、大きな社会的問題となっています。「採用選考に関する企業の倫理憲章」(以下「倫理憲章」)を策定するなど企業の採用活動に大きな影響をもつ経団連に中同協として懇談を申し入れ、実施したもの。中同協からは広浜幹事長、平田事務局次長、斉藤主任事務局員が参加しました。

 中同協からは、会の概要や共同求人活動についての説明を行ったあと、

(1)就職活動の早期化・長期化の本格的な是正のために、国が積極的に関わり、共通のルールを確立することが必要であること

(2)経団連が今年の「倫理憲章」改定にあたって、選考活動の開始時期を従来通りとする理由として、「選考開始時期を後ろ倒しすることは、中堅・中小企業の採用に支障をきたす」ということを挙げている点について、中小企業の声や実態を正しく反映したものとは言えないことなどを発言しました。

 経団連側からは、就職活動の早期化・長期化に対する経団連としての考え方などについて説明があり、「いろいろな方がいろいろな発信をして議論をするのは好ましいこと。今後とも議論していきたい」などの発言がありました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 11月 25日号より