企業変革支援プログラムで自社の改善を 会員の約7割が登録~親栄建設(株) 代表取締役 宇治野親吾(愛知)

【変革への第1歩~活用しよう企業変革支援プログラム】20~名古屋第4青年同友会の取り組み

 企業変革支援プログラムステップ1(以下、ステップ1)の活用事例を紹介する本シリーズ。今回は親栄建設(株)代表取締役の宇治野親吾氏(愛知同友会)に愛知同友会名古屋第4青年同友会の取り組みを寄稿していただきました。

 愛知同友会の名古屋第4青年同友会では、企業変革支援プログラムステップ1(以下ステップ1)のe.doyu登録推進を通して、会員企業の継続的発展を促進する運動に取り組んでいます。

 2011年12月現在、地区会員数110名に対し、70名近い登録実績があり、今年度末には地区全体の登録率が7割に達する見込みです。

 推進運動に取り組み始めたのは、2年前。当時の地区役員会で試みたのがきっかけでした。その翌年も役員会で登録を促し、さらに、その裾野を広げるためパソコンの使える会議室を利用し、地区全体で登録研修会を開催したこともありました。

 また、今期は筆頭副会長である私が中心となり、各チームリーダーと協力して、会歴の浅い一般会員まで、一気に登録を進めることに成功しました。

 ステップ1を登録していく過程で、自社の課題や強み、同友会で重点的に学んでいくべきテーマが自然と絞り込めるようになりました。そうして効率化された学びが、厳しい経済情勢にも負けない黒字企業を増やし、自社の発展へとつながりつつあります。

 また、ステップ1に回答をする過程で、新たな学びを得ることもありました。まず、プログラム解答欄の「成熟度レベル5」に示されている内容が、自社が同友会活動を通して目指していく、理想とすべき企業像をわかりやすく提示してくれていることです。新入会員からも、具体的でわかりやすいとの声が寄せられています。

 さらに、自身が気付いていなかった経営課題が内在した、数値化できない会社の状態や、年度ごとの成長を定量的に把握することができるなどの気づきも報告されています。

 今後も引き続きステップ1の推進運動に取り組み続けますが、定期的に回答をe.doyuに登録して行くこと、そして継続的にPDCAサイクルを回して同友会理念の実現を目指していくこと、e.doyuに掲載されている「実践事例集の活用」などを利用し、自社の改善に実際につなげていくことなどに運動の重点をシフトしていく予定です。

「中小企業家しんぶん」 2012年 1月 15日号より