女性の視点でビジネスに新風を-「男女共同参画推進」でシンポ~中同協・内閣府など共催【埼玉】

埼玉同友会女性経営者クラブ・ファムは、内閣府の「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」を受託し、1月21日大宮ソニックシティにて「女性の視点でビジネスに新風を」をテーマにシンポジウムを開催しました(=写真)。過去6年間、埼玉県の男女共同参画推進事業を受託した経験から、さらに一歩進んだ活動をめざそうと取り組んだもの。

当日は、経営者、幹部社員、他団体などから93名(4割強が男性)が参加し、学びあいました。共催の内閣府、埼玉県、中同協からも参加があり、糸数・中同協女性部連絡会代表も挨拶しました。

パネルディスカッションでは、パネリストとして上野広美氏(丸越運輸倉庫(株)代表取締役)、岡部千里氏(アトリエ3C+U建築設計事務所代表)、久賀きよ江氏((株)メガネマーケット代表取締役)、小松君恵氏((株)コマーム代表取締役)、鈴木達弥氏((株)鈴木薬局代表取締役)、進行役として戸高成二氏(彩ノ国総合研究所合同会社最高執行責任者・中小企業診断士)が登壇。「女性の感性が生きる経営戦略」をテーマに、女性を戦力として経営にどう生かしていくかについて、男性中心と言われる運輸業・建築業、女性ならではの保育業、消費最前線でトレンドを追求する小売業、女性比率の高い調剤薬局業の経営者5人が、パネリストとして具体的な取り組みや経営者としての思いを報告しました。

いまや消費の大半を握るのは女性。消費者から支持される商品やサービスづくりに「あったらいいな」が生かせる職場環境を経営者自らが整え、自分の提案が活用される喜びを感じられる社会にしていきたいとの抱負も語られました。

グループ討論では「女性の能力を今後の経営改善にどうつなげるか」をテーマに女性の特性を生かす方法を模索しました。女性に仕事を任せ生かすための責任を取る覚悟や制度を整えることが経営者の役割として浮かび上がり、男性と女性、社員と経営者、それぞれの連携が重要であるとの認識を深めました。

最後に「本来あるべき姿の『男女共同社会』を目指し、共に行動をおこしましょう」とのまとめでシンポジウムを終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 2月 15日号より