佐久平支部(長野)

共に地域創造に向かって

 北に浅間山、南に八ヶ岳連峰がそびえたつ佐久平。この地域には島崎藤村ゆかりの小諸市、佐久鯉で有名な佐久市、胡桃(くるみ)をはじめとして果樹栽培が盛んな東御市があります。北端には国際交流と避暑地として古くから知られている軽井沢があり、南端は千曲川源流域につながり、信州を代表する山々、台地、段丘、高原、川や湖水など、さまざまな地形が美しい景観を創(つく)っています。

 2月14日、この地に長野同友会8番目となる佐久平支部が佐久グランドホテルで誕生しました。2009年度に母体となった東信支部総会において、佐久地域に新支部を設立することを方針化。今年度からスタートした長野同友会「第4次中期ビジョン」とともに県方針として本格的に進みました。

 新支部設立プロジェクトリーダーとして松井副代表理事((株)アルカディア社長)が担当し応援体制を確立。「同友会を知る会」や特別例会などを積極的に開催し、少しずつ仲間の結束を強め、支部例会では上田信用金庫をはじめとして各関係機関の協力も得て、現在会員数42名と順調に拡大してくることができました。

 当日は、県内他支部からも多くの役員が、そして来賓としては地元の柳田清二佐久市長ら県・市の代表者、小林哲哉上田信用金庫理事長など、総勢約100名が出席しました。設立総会・設立記念講演会・記念式典・記念パーティーの順で進行され、終始熱い雰囲気に包まれました。

 記念講演は三宅昭二中同協副会長(三宅産業(株)会長)が「激動の時代を生き抜く経営者の舵取り・リーダーシップ~企業経営と同友会運動の接点~」のテーマで登壇。同友会で学び自社の経営で実践されてきた内容に、会場全体が引き込まれるような貴重な報告でした。

 初代支部長に就任した(株)すまい1の望月哲男社長から記念式典の中で、「歴史の当事者として責任と喜びを感じます。仲間をさらに増やし地元中小企業と地域の発展をめざします」との力強い決意表明があり、新支部は元気一杯にスタートを切りました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 3月 5日号より