中小企業への正しい認識を広げよう【中同協共同求人委員会】

 2月23日、2011年度第2回共同求人委員会が東京で開かれ、15同友会・中同協より33名が参加しました。

 前田幸一・中同協共同求人委員長が「三位一体(共同求人・経営指針・社員教育)や労使見解と自社との関わりを理解することが、共同求人の運動を理解する上では重要。本日は大きな視点で日本の就活のあり方などを論議したい」とあいさつ。2011全国共同求人交流会のまとめ、第3回人を生かす経営全国交流会(11月15~16日、愛知)企画概要の報告などが行われた後、「学生の視点から見た就職活動の現状と問題点」のテーマで、都内大学の複数の学生より体験も交えて報告がありました。

 報告の中では、採用・就職活動が早期化・複雑化する中、「何のために働くのか」も明確にできないまま、不安の中で就職活動に奔走しなければならない学生の実態や、企業や国などへのさまざまな要望などが提起されました。

 全体討論やグループ討論では、「学生さんがこんなに悩みをもっていることを初めて聞いた」「学生さんと企業の間にまだ溝がある。お互いに歩み寄ることが必要」「同友会として中小企業に対する認識をどう正しく世の中に広げていくかが重要」など、熱心に論議が交わされました。

 引き続き2014Jobwayバージョンアップなどについて論議が行われた後、最後に小暮中同協共同求人副委員長より「本日は学生さんから彼らの感じている問題点を聞くことができました。彼らは言えない立場。彼らの思い・実態をくみ上げて、活動に生かしていく必要があります」とまとめがあり閉会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 3月 15日号より