社員とともにめざす企業像へ変革を~「企業変革支援プログラムステップ2」発刊【中同協】

 中同協は3月28日、「企業変革支援プログラムステップ2」(以下ステップ2)を発刊しました。「ステップ2」のねらいや主な内容、大野栄一・中同協経営労働委員長のコメントを紹介します。

 「企業変革支援プログラムステップ1」(以下ステップ1)が発刊されてから3年。「ステップ1」は、同友会の「3つの目的」や「中小企業における労使関係の見解」「21世紀型中小企業づくり」などのエッセンスをもとに、企業変革のための自己診断を行うツールとして多くの会員に活用されてきました。

 「ステップ2」は、「ステップ1」の分析を踏まえながら、より明確に「経営者としての課題」を分析し、「企業内での実践」を具体的に意識できるものとなっています。

 主な内容は、(1)自社の基本的な情報を整理して、自社を「見える化」する「企業プロフィール記入シート」、(2)「本当に今、何に取り組むべきか」を整理する「自己分析シート優先順チェックシート」、(3)自社の到達点を再確認し自社の経営課題をさらに深くとらえ、変革の道筋を考えることを支援する「自己分析シート」(5つのカテゴリー22項目、22社の企業実践事例を含む)、(4)自社におけるレベルアップのための具体的方策をまとめるための「今後の取り組み課題まとめシート」など充実した内容となっています。

 なお、記入フォーマットはe.doyu「企業変革支援PG」メニューからダウンロードできます(4月10日より)。

強靭な企業めざし「ステップ2」の活用・普及を

中同協経営労働委員長 大野 栄一

 この「ステップ2」は、中同協経営労働委員会に設けられたプロジェクトを中心に、2008年8月から検討を行ってきました。

 「厳しい経営環境の中で、次々に仲間の会社が倒れていく状況がある。1社でも多くの企業が、少しでも長く存続し、地域の雇用を守る砦となっていくために強じんな企業づくり運動を進める必要がある。そのためになんとしてもこのプログラムを完成させていこう」と、全国のプロジェクトメンバーが何度も会合を重ねながら検討してきました。「ステップ2」は、「経営者の経営者による経営者のため」につくられた、企業変革支援のためのプログラムです。社員の皆さんとともに、めざす企業像への変革を進めるため、ぜひご活用下さい。

「中小企業家しんぶん」 2012年 4月 5日号より