八街(やちまた)支部(千葉)

落花生生産日本一の街から発信

 5月8日、千葉同友会18番目の支部、八街支部が20名(入会予定者含む)で発足しました。

 昨年12月より設立にむけた準備会が開かれ、当日は北村新司市長、県議会議長、地元金融機関、諸団体、他支部を含め総勢70名が出席し、設立総会・記念講演・懇親会が盛大に行われました。

 八街市は、千葉県中央部のやや北に位置し、佐倉市・千葉市・東金市・富里市などと隣接した人口7万2000人の街です。東京都心から約50キロメートル、成田空港から約10キロメートルの位置にあり、近年では東京や千葉市のベッドタウンとして人口が増加傾向となり、企業進出も盛んになっています。

 八街の名前の由来には訳があります。当時、明治政府の政策によって徳川幕府の放牧地だった小金牧・佐倉牧が開墾され、最初の土地を初富と名づけました。それ以降、開墾地には着手の順、吉祥(めでたい兆し)の意味をもつ文字を組み合わせた地名がつけられ、8番目に開墾されたことから「八街」となりました。

 古くから農業中心の田園都市として歩みを続け、明治期の鉄道開通をきっかけに発展し、農産物の集散地として発展してきました。特に落花生の町として全国的に知られており、生産では日本一。スイカの名産地でもあります。

 総会当日、初代支部長に就任した竹村信彦氏(竹村電気工事(株))より「ステークホルダーの幸せを目指そう」とスローガン発表がありました。「(1)社員とその家族、自社だけでなく顧客、取引先、協力会社も共に利益を得、地域社会に貢献し、安心して暮らせる社会を築きましょう。そのために、(2)経営者自らが学び成長し、経営を安定させ、会員相互で切磋琢磨(せっさたくま)し、協力しあい共に成長する環境を」と方針の提案がされました。

 八街中心市街地のシャッター街化、ライフラインや道路などのインフラ整備が追いついていない地域の現状もあります。自社と地域の発展を目指す千葉同友会八街支部に対し、地域活性化の担い手としての期待が寄せられています。

「中小企業家しんぶん」 2012年 6月 15日号より