真の復興の原動力に【中同協第18回役員研修会開催】

 第18回中同協役員研修会が、5月30~31日宮城県仙台市で開催されました。開催地の宮城同友会を中心に、東北の各同友会など10同友会・中同協から100名が参加し、学びあいました。開催地を代表して、佐藤元一宮城同友会代表理事は「被災地で中同協役員研修会を開催できたことは、東日本大震災の真の復興の原動力になる」とあいさつしました。

 第1講では鋤柄修中同協会長から「地区・支部役員の役割は何か」をテーマに、同友会で何を学び、どう実践するのか、同友会のリーダーの使命についての講義がありました。「みなさんの一言は会員を勇気づけることができます。役員としてぜひ会員を救う側になってほしい」と参加者を励ましました。

 第2講は広浜泰久中同協幹事長が担当し、「同友会運動の発展のために、同友会理念と企業づくり―学べる組織、減らない組織、増える組織をめざして」をテーマに講義。「同友会運動は生き方が問われます。実践事例をもとに語り、道徳的な言葉でごまかさず、同友会の良さを会員に伝えていきましょう」と自らの実践をもとに報告しました。

 第3講は赤石義博中同協相談役幹事が「半世紀を超えた同友会運動、その歴史と理念に学ぶ」をテーマに講義。「自主・民主・連帯の精神」や「労使見解」(1975年発表)作成の過程を自らの実践とともに力説しました。

 講義終了ごとにグループ討論を行い自社の課題と役員の役割を確認しあいました。「同友会の良さは、お互いに学びあう機会が増えて、自分や自社を知り、変えるきっかけとなること。自分の実践を伝えていきたい」などの感想があり、参加者は同友会の良さを広めていこうと決意をあらたにしました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 6月 15日号より