企業連携で新しい仕事づくりを~「国際化」や「食と農」で経験交流を【中同協企業連携推進連絡会】

 10月9~10日、中同協企業連携推進連絡会が兵庫で開かれ、9同友会と中同協から23名が参加しました。

 1日目は、「兵庫同友会企業連携組織『アドック神戸』に学ぶ~企業連携と国際化」をテーマに、森合精機(株)の工場見学をしたあと、アドック神戸会長・藤谷良樹氏(神戸鈑金工業(株)社長)とアドック神戸前会長・森合政輝氏(森合精機(株)社長)より実践報告がありました。その後、兵庫同友会事務局長・内橋秀明氏より「同友会としての企業連携や国際連携の進め方のポイント」の報告がありました。

 アドック神戸は、阪神大震災後、1996年に兵庫同友会の製造部会として設立。1999年にアドック神戸として発展し、共同受注や共同開発などに取り組んできました。共同での活動や連携では、新しいことに取り組むことや本音での情報交換をすることで、下請け体質からの脱却を図り、経営革新にいかされたとの事例が紹介されました。また、運営メンバーの世代交代で2010年には新生アドック神戸としてあらたな活動を進め、2012年には兵庫同友会の産学公連携本部(LINC)が発足したとの報告がありました。

2日目は、はじめに畑野・企業連携推進連絡会代表が、「今後の企業連携や国際化ではタイ、ベトナム、インドネシアなどへの投資が増えている。ベトナムを視察し、タイやベトナムに中小企業が進出している実態がわかった。なだれをうって中小企業が海外進出をはかっている。そういう時代にはいってきた」とあいさつ。その後、企業連携推進連絡会のテーマ別研究・連携グループについて、北海道同友会から「食と農」連携グループの提案があり承認しました。またこのグループで来年北海道で交流会を行うことを確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 10月 25日号より