いのち輝く地域を 創立25周年記念・経営研究集会を開催【沖縄】

 同友会は10月25日、かりゆしアーバンリゾート・ナハで、創立25周年記念・第23回経営研究集会を開催し、250名が参加しました。

 開会セレモニーであいさつした糸数久美子代表理事は25年を振り返って、創立当初から掲げた1000社の経済団体になった、今の沖縄同友会の果たす役割を強調しました。また、沖縄同友会立ち上げに関わった国吉昌晴中同協副会長が来賓としてあいさつしました。

 記念講演は「いのち輝く社会(地域)のために~伝えれば分かる、分かると繋(つな)がる、繋がれば…~」のテーマで野中ともよ氏(NPО法人ガイア・イニシアティブ代表)が講演しました。

 野中氏は、昨年の東日本大震災について、マスコミが触れない今の福島の現状をチェルノブイリと重ねて紹介しながら、日本が戦後、数字で追いかけてきた経済成長でなにが失われてきたかを振り返りました。その中にあって、沖縄は「命輝く島」としてあり続ける存在だと話し、「ぬちどぅ宝」の精神は繋がっていくために大切だと説きました。

 また、経営者として「あなたの子や孫が喜ぶ商売」を追求すべきだと提言。さらに、地球環境を守るには、「我慢」ではなく、「プラスワン」だとして、一人ひとりが1つでいいから行動することから始めようと訴えました。

 6つの分科会では、それぞれ会員の経営体験から学びました。第2分科会では、熊本同友会から(株)九州永田の坂部龍也社長が「積極的に譲り受ける事業承継とは」のテーマで報告し、前向きでプラス思考の姿勢や同友会での学びの実践を話し、若手経営者部会「うりずん」のメンバーを中心に学びを深めました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 11月 15日号より