新たな仕事の展望が見えた! 2012幹部共育講座を開催

【変革への第1歩~活用しよう企業変革支援プログラム】(30)

企業変革支援プログラムの活用事例を紹介する本シリーズ。今回は「幹部共育講座」に企業変革支援プログラムを活用した岩手同友会の取り組みです。

 今年度はじめて開催された岩手同友会の2012幹部共育講座は、9月から12月までの4カ月間で5講座を開催。経営者と幹部社員が一緒に参加する講座としてはこれまでで最大の35社45名が受講しました。

 これまで1泊での幹部研修会など、単一の講座として開催してきましたが「他社の幹部社員と共に参加する場があれば大いに刺激になる」「経営指針の全社的な実践のために、幹部ともっと深いかかわり合いをしたい」などの声が寄せられ、今回初めての開催となりました。

企業変革支援プログラムを全面的に活用

 特に特徴的だったのは、企業変革支援プログラムを全面的に活用したことです。自社の立ち位置はどこにあるのかを確認し、その上で財務分析の講座、そして愛媛同友会から(株)大栄電機工業代表取締役・大野栄一氏(中同協経営労働委員長)を迎えての「学んだことを企業変革に生かす」実践講座、最終講義として中同協相談役幹事の赤石義博氏を迎え「生きる・くらしを守る・人間らしく生きる~かかげた経営理念を実現するために」をテーマに1日講座で徹底討論と、アカデミックにそして実践的に進められた講座となりました。

人類の展望から地域の未来まで

 参加者した幹部社員からは、「日常の目の前の仕事から離れ、壮大な人類の未来や地球環境、世界の経済、そして地域の未来にまで踏み込んだテーマを学んで、本当に幸せな時間だった。このような機会をくださった社長に感謝したい」「毎回出る度に新たな仕事のヒントが浮かんだ。あとは自社でどう具現化するかだけ」「自社の課題が明確になった。できていると思っていたところも、工夫次第でさらに変革できることを学んだ」など、幹部社員にとって目線が広がる大きなきっかけとなりました。

 岩手同友会では社員教育の取り組みとして、新入社員合同入社式研修会、フォローアップ講座、社員共育大学、幹部共育講座、そして同友会大学を年間を通じて行っています。

岩手同友会 2012幹部共育講座スケジュール

「中小企業家しんぶん」 2013年 2月 15日号より