労使見解が生まれた背景と今日的意義を学ぶ【第8回関東甲信越事務局活動交流会】

 第8回関東甲信越事務局活動交流会が2月23日、東京同友会会議室で開かれ、8同友会および中同協から、過去最高の42名が参加しました。

 冒頭、東京・松林専任理事よりオリエンテーションがあり、各同友会の到達点や課題を学ぶこと、役員と事務局の絆や連携を学ぶこと、事務局相互の交流と連帯を図っていこうと交流会の目的を確認しました。

 研修では「労使見解が生まれた背景と今日的意義」と題して、中同協顧問田山謙堂氏より講演がありました。田山氏は1957年27歳で同友会に入会した頃を振り返りながら、労使見解が生まれた背景や、大企業偏重政策や官僚統制に反対し、近代的な労使関係を目指した当時の同友会の活動を紹介。その先進的な運動の歴史と理念の今日的意義について実体験を交えて語りました。田山氏からは、日本経済はどうあるべきかを意見の違いを超えて議論をしてほしい。いい労使関係、正しい労使関係など個々別々に違う各企業の労使関係を真剣に考えてほしい。地域の発展のために中小企業の役割を明らかにし、大企業や行政などの役割を明確にしたうえで共に発展するよう発信してほしいなど、期待をこめて問題提起がありました。

 その後、東京・会田光宏氏と埼玉・清水信彰氏より実践報告がありました。会田氏は事務局として同友会のファンを増やしていきたいと語り、清水氏は同友会がどういう会なのか、前職の経験をもとに考えたことや実践したことを報告。事務局は会員と常に向き合い、全人格的な成長が求められることなどを強調しました。

 グループ討論では、各同友会の活動を活発に交流。「労使見解の生まれた背景と今日的意義を田山顧問の生の実践から学び、事務局の役割、自分の仕事が分かった」との意見もあり、有意義な交流会となりました。

田山氏の講演は東京同友会ホームページ「東京社長TV」で配信予定。

「中小企業家しんぶん」 2013年 3月 25日号より