「大阪・港区WORKS探検団」子どもたちのために始めること

企業体験を通して、地域に愛着と誇りを

 昨年5月17日に開催された、大阪市港区長と大阪同友会中央ブロック憲章・政策委員会との懇談会の中で、「地域のためにできること、子どもたちのために始めること」がテーマとなりました。

 それを踏まえて、2月9日に、企業体験を通して子どもたちの夢を育み、わがまちへの愛着と誇りをもってもらう「企業まちづくり交流会」事業のひとつ、「地域と企業の活性プロジェクト」として「大阪・港区WORKS探検団」を行政と共同で開催しました。

 大阪市港区の全11小学校4年~6年生2070名を対象に、港区広報誌やチラシ、ポスター(区内77カ所の掲示板)、港区HPなどで参加者を募集し、港区役所・港区社会福祉協議会・港区コミュニティー協会・港区まちづくりセンター支部・大阪同友会・大学生ボランティアのメンバーが計13回の実行委員会形式で企画・運営を行いました。

 当日は朝9時に集合し、子ども37名、保護者17名、スタッフ37名、大学生4名が参加。

 体験企業は、同友会会員企業で大阪同友会西支部の(株)インターフォワードシステムズ、(有)大阪情報文化センター、(株)ミヤモト、(株)萬集楼の4社、港区からは昭陽汽船(株)、ホテル大阪ベイタワー、大和木材(株)の3社の計7社の協力で行いました。

 昭陽汽船(株)ではキャプテンラインに体験乗船し、(株)インターフォワードシステムズでは通関業の仕事を学びました。大和木材(株)では鍋敷きづくり、(有)大阪情報文化センターでは地域情報誌の紙面づくりを体験し、(株)ミヤモトでは「こんなトラックあったらええなー」と参加者で考えるなど、参加した子供たちが仕事の楽しさや凄(すご)さ、カッコよさをいきいきと体験することができました。

 探検後、3エリアの各グループが区民センターに集合し、(株)萬集楼のお弁当を食べながら、春巻きの作り方などをスライドで見て学び、調理体験も行いました。

 食後には各グループに分かれて午前中の探検の感想や気付いたことなどを探検報告にまとめて発表し、最後に、探検先企業にまつわるクイズ大会で盛りあがり、吉田憲章政策委員長の閉会の挨拶で無事、大阪WORKS探検団を終了することができました。

 大阪同友会中央ブロック憲章政策委員会は、今後もこの活動を継続し、他区へもアプローチしてこの運動を広げていきたいと考えています。

「中小企業家しんぶん」 2013年 3月 25日号より