2040年の人口推計結果から

 国立人口問題研究所の2040年人口推計が3月27日に発表されました。「2020年から全都道府県で人口が減少し、2040年には7割の自治体で人口減20%以上、65歳以上の高齢化率36%超えると推計」され、2040 年にはすべての都道府県で2010 年を下回ると予測されました(表)。

 2010年比で90%以上なのは98.3%の沖縄を最高に、東京・滋賀・愛知・神奈川の5都県だけです。70%台になるのが22県で70%未満は秋田64.4%、青森67.9%と深刻です。

 また65 歳以上人口は大都市圏と沖縄県で大幅に増加する見通しです。2040 年に、65 歳以上人口の割合が最も大きいのは秋田県(43.8%)、最も小さいのは沖縄県(30.3%)。75 歳以上人口の割合が最も大きいのは秋田県(28.4%)、最も小さいのは東京都(17.4%)と推計されています。

 市区町村別の将来推計人口では約7割の自治体で2010 年に比べ2割以上減少。2040 年の総人口が2010 年よりも多くなる自治体は80(全自治体の4.8%)。一方、2010 年より総人口の少なくなる自治体は1,603(同95.2%)で、うち0~2割減少するのが433(同25.7%)、2~4割減少が785(同46.6%)、4割以上の減少が385(同22.9%)となっています。

 自社の商圏の人口変化を詳しく見て、今後の経営を考える上で必要なデータです。

表 都道府県別総人口と指数

「中小企業家しんぶん」 2013年 4月 25日号より