地域経済再生のリーダーシップを発揮してほしい~中同協 会長 鋤柄 修氏

【特集】中同協第45回定時総会―主催者あいさつ

今年も北は北海道、南は沖縄まで951名の方に集まっていただきました。

そして設営担当県である宮崎同友会の方々には永い間準備をしていただきました。2日間お世話になります。冒頭に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。

世の中アベノミクスの期待感があり、気分的にはよくなったと感じている方もいるのではないでしょうか。また、現実に為替の変動によって影響のあった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

4~6月期の同友会景況調査(DOR)のデータを分析すると、依然として中小企業は水面下の動きで多少は改善されている、しかし先行きは不安定で、業況は少し良くなっている気がするが今後どうなるのかといった雰囲気が感じられます。日本銀行の報告はどちらかと言いますと楽観的に良くなるといっています。しかしわれわれ地域を担う中小企業の意見は慎重で、あまり浮つかないほうがいいのではないかと警戒しています。

いつの総会でも参加された方すべてが代議員です。明日の採決に向かって分科会内で大いに意見を出していただいて、その意見をよく理解していただき採決をとる。そのときには心から拍手をしてほしいです。よくわからないで拍手をしていては2日間を無駄にすることになります。代議員としての役割をしっかり果たして、各同友会に帰っていただき、ご自身の企業、そして地域、さらに同友会づくりの3つを同時に実践し、各地の地域経済が再生するようリーダーシップを発揮していただきたい。そのためにも分科会で大いに議論し、学んでいただく。そして、広く会員に届けていただく。それが代議員に課せられた役割であると思います。同友会の学びをひとつでも持ち帰っていただきたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 2013年 8月 5日号より