“学びから実践へ”経営指針実践の輪を広げ社会の主役担う企業に【第3回経営労働問題全国交流会in徳島】

 「学ぶだけでは変わらない~経営指針実践の輪を広げ、社会の主役担う企業に」をメインテーマに第3回経営労働問題全国交流会(中同協主催)が徳島市で開催され、30同友会・中同協より212名が参加しました。

 冒頭、大野栄一・中同協経営労働委員長が「あてになるのか経営労働委員会」のテーマで問題提起を行いました。大野氏は経営労働委員会が過去2回にわたって実施した調査結果を踏まえながら、「同友会における企業づくりのありよう」を各同友会で明確にし、会員企業の実践へとつながるような活動を一層進めていくことが求められていると提起しました。

 続いて「地域を変える同友会の企業づくり運動への期待」「労使見解の理解と実践は広がっているのか」などのテーマで4つの分科会が行われ、活発な論議が繰り広げられました。

 夕食交流会では来賓の飯泉嘉門・徳島県知事、原秀樹・徳島市長、平野悦男・鳴門市副市長があいさつ。それぞれ日頃の徳島同友会との関わりのエピソードにも触れながら、同友会や中小企業に対する熱い期待が述べられ、参加者から大きな拍手が送られました。

 2日目は、分科会座長による分科会報告が行われた後、「厚生労働省政策評価に関する有識者会議」委員の渥美由喜氏が「社員の力を引き出す企業とは~労働環境の改善で強靱な経営体質に」のテーマで記念講演を行いました。

 渥美氏は自ら介護や育児に取り組んできた経験や、数多くの企業に業務改善などのアドバイスを行ってきた経験を交えながら、ワーク・ライフ・バランスなど労働環境改善の必要性を強調。豊富なデータや事例をもとにした話は説得力があり、多くの感動を呼びました。

 最後は次回交流会の設営を担当する鳥取同友会の渡部代表理事が「鳥取でも熱い議論を」と閉会あいさつ。“学びから実践へ”ということが改めて確認された交流会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 10月 15日号より