環境経営の実践で地域再生を!【第7回中小企業地球環境問題交流会イン熊本】

MINAMATA(水俣)から学ぶ『もやい直し』

 10月3~4日熊本市にて、「環境経営の実践で地域再生を!~MINAMATA(水俣)から学ぶ『もやい直し』~」をテーマに第7回中小企業地球環境問題交流会が行われ、32同友会、中同協含め376名が参加しました。

 全体会ではまず小屋松徹彦・熊本同友会代表理事が開催地を代表してあいさつ。主催者を代表し、広浜泰久・中同協幹事長があいさつをしました。次いで来賓あいさつとして、村田信1・熊本県副知事、幸山政史・熊本市市長、門崎博幸・水俣市産業建設部部長が登壇しました。

 その後、平沼・地球環境委員長から「同友エコは節電だけではなく、われわれが環境経営に向き合うためのものです。ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております」とあいさつがあり、同友エコ2012の表彰を行いました。

 同友エコ大賞はB部門で未来工業(株)熊本工場(熊本)、A部門で(株)マルベリィー(福島)など27社が受賞しました(本紙9月5日号既報)。

 記念講演は「ないものねだりをやめて、あるもの探し~地域と企業を元気にする『地元学のすすめ』」をテーマに地元学ネットワーク主宰吉本哲郎氏が講演。吉本氏は水俣市役所環境課や水俣病資料館館長として水俣市の人たちと寄り添い、地元学を提唱しています。4大公害のひとつ水俣病で苦しみ現在にもその爪あとを残す水俣市を盛り上げるためには火をおこし続けるしかないと吉本氏は言います。その地域にないものではなくあるものとあるものを結んで新しいものをつくるさまざまな取り組みについて報告いただきました。その後6つの分科会に分かれ、学びを深めました。

 2日目は各分科会の座長報告と松井・中同協専務幹事からREESの活動について報告がありました。最後に赤津・地球環境問題委員会副委員長から「日本の自然を守ってきたのは地域に住む人たちです。そして地域に住むには仕事がなければいけません。地域の人たちを守るためにも地域の雇用をつくり仕事をつくることこそ私たちの使命ではないかと思います」と2日間の学びのまとめがありました。

 その後、「阿蘇・同友会の森」「宇城・農業」「熊本・環境経営」「水俣・地域再生」の4つのコースに分かれ見学分科会を行いました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 10月 25日号より