グローバル人材育成研修(フィリピン・セブ島)に若手社員16名が参加【北海道】

 北海道同友会共同求人委員会では、1月12日から17日にかけて、入社3年以内の若手社員を対象にフィリピンのセブ島で研修を行いました。

 「グローバル人材育成研修」と題したこの研修には、道内会員企業の従業員16名が参加。現地での企業視察やチームビルディングを通して、グローバルな視点で働くことについて考え、自身を見つめ直す機会となりました。

 本研修は、全国中小企業団体中央会の補助事業の企画として行われ、入社3年以下の従業員の定着率向上とモチベーションアップを目的としています。

 企業視察は、フィリピンと日本の企業8社を視察。輸出用インテリア製品を製造する地元企業「ネイチャーズ・レガシー」では、製造工程を見学し、実際に出荷する花瓶の梱包をチームに分かれて競い合いました。

 2日目には、地元のサンカルロス大学の大学生とビジネスプラン作成に英語で取り組みました。大学生12人を交えた28人が4つの班に分かれて、セブで起こす事業を話し合いで決め、創業に必要な資金、事業を軌道に乗せるまでの経営計画の作成を行いました。自分の意見をはっきりと述べるフィリピン人に触発され、参加者は、何とか自分の意志を伝えようと熱心に英語でコミュニケーションを図っていました。

 最終日は、一人一人が研修の成果を発表。参加者からは、「自社の海外進出の事業に貢献したいと思った。挑戦したいというモチベーションが高まった」「人生観が変わった。このような研修に参加させてくれた会社、社長に感謝をしている」など前向きで成長への意欲を感じさせる発表がありました。研修後に行った経営者へのアンケートからは、「会社に前向きな提案をするようになった」「セブで体験した事を興奮気味に語り、会社や他の社員に感謝を表して仕事に取り組む姿勢が見られるようになった」との声が寄せられています。

「中小企業家しんぶん」 2014年 2月 25日号より