暮らしを守り、夢の持てる地域をつくろう~第44回中小企業問題全国研究集会開催(2/13~14)1288名が参加

幸せの見える地域づくりを、平和都市・広島の地から

 「人を生かす経営の実践を広げ、仕事をつくり、暮らしを守り、夢の持てる地域をつくろう」をメインテーマに、2月13~14日に第44回中小企業問題全国研究集会(略称全研、中同協主催)が広島市・リーガロイヤルホテル広島をメイン会場として開催され、全国から1288名が参加。18の分科会やパネルディスカッションなどで学び合いました。(3月15日号で詳報予定)

 1日目は分科会から始まり、「情勢」「国際化と業種別戦略」「人を生かす経営の実践と仕事づくり」「経営環境の改善」という4つのテーマに沿った16の分科会と2つの見学分科会が行われました。参加者は報告やグループ討論で学びを深めました。

 懇親会は広島を紹介するPRビデオの上映から始まり、若井英二・中国経済産業局長からのあいさつ、中下善昭・広島県副知事による乾杯あいさつが行われ、全国行事のPRが行われました。会場内では広島自慢の料理に舌鼓を打つ参加者へ、会場内を歩き回るビールサーバー隊によるビール注ぎがおこなわれました。熱気に包まれ参加者の交流が進み、最後の締めは立石克昭・広島同友会代表理事による三本締めで1日目を終えました。

 2日目の始まりは松井一實・広島市長による被爆地広島からのメッセージ、川口護・広島同友会代表理事による開催地あいさつ、鋤柄修・中同協会長による主催者あいさつがありました。

 松井市長の講演では「平和問題を様々な政治の道具にするのをやめてもらいたい。そのために被爆した方々の思いを伝え続け、国や国連に伝えていく広島市でありたい。そんな平和への思いを共有する街、その実現に向けて頑張って行きたいと思います」と広島市としての平和に対する熱い思いを語りました。

 続いて特別企画として日鐵鋼業(株)の能登伸一代表取締役、(株)八木澤商店の河野通洋代表取締役、(株)ヒロハマの広浜泰久代表取締役会長の3名のパネリストおよびコーディネーター役として中同協副会長の国吉昌晴氏の4名を迎えたパネルディスカッションが行われ、心に響く実践報告を通して人を生かす経営の意義・核心を学びました。

 広浜泰久・中同協幹事長が2日間のまとめとして「1つ目に平和な世界の実現に力を尽くす日本に誇れる牽引者となろう、2つ目にその実現のために人を生かす経営の真髄を学び世の中へ広めて行こう、3つ目に科学的・具体的に実践して行こう。この3つの気づきと共に、夢の持てる平和な世界を作る決意を皆さんと共有したいと思います」と述べ、来年の全研開催地となる神奈川同友会の岡野美紀子副代表理事が閉会あいさつを行い、2日間の幕を閉じました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 2月 25日号より