「若者の未来、働く幸せを考える」学校と経営者の懇談会を開催【熊本】

 2014年が明けて間もない1月29日に、熊本同友会が『学校と経営者の懇談会』を開催し、高校からは校長、進路指導担当者など13名、大学からは就職担当者5名、会員経営者が22名参加しました。

 冒頭、桝永健夫共同求人委員長が「地域の若者の未来のために、学校と経営者で相互協力していくきっかけにしましょう」と開会のあいさつを述べました。

 報告は小屋松徹彦代表理事が『労使の信頼関係こそ企業発展の原動力』と題して、まず同友会の歴史と理念を紹介し中小企業が果たしている役割にふれました。

 次に『労使見解』が生まれた背景と対等な労使関係という考え方を大切にしていること、これが同友会運動の原点になっていること。また「若者から選ばれる企業となり、定期的に新卒採用し育てていくことが企業にできる地域貢献です」とめざす企業像を語り、全社一丸をめざす自社の取組みとして、経営計画書づくりを通して、社員と共に学びあい育ちあい、社員の創意や自主性を発揮できる社風づくりを紹介しました。

 続くグループ討論では、「若者の未来のために何ができますか!」をテーマに、お互いの現状を出し合いながらざっくばらんに議論しました。

 参加した学校関係者からは「熊本には若者を愛する企業が多くあることが分かりその熱意や信念に感動した」。経営者からは「子どもたちの未来のためには、中小企業家と学校と親とが一体となって自主性を育てる教育が必要だと思った」などの声が寄せられ、今後もこういう機会を設けたいとの想(おも)いを共有し閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 3月 5日号より