同友会運動のリーダーを目指して【中同協第22回役員研修会】

 第22回中同協役員研修会が3月7~8日神奈川県横浜市で開催されました。開催地を代表して石渡裕神奈川同友会代表理事よりあいさつ、主催者として鋤柄修中同協会長よりあいさつがありました。その後、11同友会・中同協から60名が参加し、学び合いました(=写真)。

 第1講は赤石義博中同協相談役幹事が担当。「半世紀を超えた同友会運動、その歴史と理念に学ぶ―労使見解を生み出した中小企業家の知恵と努力、今日的価値について」をテーマに講義。「歴史や理念を学ぶというのは部分的な暗記をすることではなく、時間軸で全体を学ぶことが必要です。そのことによって世の中や自社の現状を把握し、問題の原因を掴(つか)み、対応することができる」と同友会の歴史とともに報告しました。

 第2講は鋤柄修中同協会長が担当。「同友会運動のリーダーの使命、役割は何か」をテーマに、自社での経験からリーダーとして必要なこと、そしてリーダーの使命について報告。「トップリーダーとしてKDDI(勘、度胸、同友会、インテリジェンス)を持ち、何十年でもこの人にならついて行けると思われるようなリーダーになりましょう」と報告がありました。第3講は広浜泰久中同協幹事長より「同友会運動の発展のために、同友会理念と企業づくり」をテーマに講義。「経営指針に課題の全てを盛り込み、本物になるまでやり切る覚悟をもって取り組みましょう。そして1人1人が輝ける場所を作ること。これが人を生かす経営の実践です」と報告しました。

 講義終了ごとにグループ討論を行い自社の課題と併せてリーダーの役割を確認し合いました。「同友会の良さを伝えていく語り手となることもリーダーの役割だと再認識しました。社員1人1人との会話が大切であり、そのためにも経営者はもっと深く学び続けなければならないと実感しました。同友会の理念を実践してお客様、自社、社員一人ひとり、家族のために一生懸命がんばります」などの感想があり、目指すべきリーダー像を見定め、邁進(まいしん)することを決意しました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 4月 5日号より