ひむか支部(宮崎)

1人ひとりと向き合い顔の見える支部へ

 前日の夕方から降りはじめた雨もあがり暖かい春の日差しがあふれる3月20日、宮崎同友会に5番目の支部が誕生しました。その名は「ひむか支部」です。

 ひむか支部が活動範囲とする西都・児湯の地域は、宮崎県の中央部に位置し、東は日向灘に面し、西は九州山脈を仰ぎ見る地形を有しています。南北に長い宮崎県にあって、県の北・南・西を結ぶ地域でもあります。この地には1市5町1村があり、あわせて10万5000人余りの人々が住んでいます。産業別労働力では第1次産業に従事する人が23・3%と宮崎県平均の2倍以上であり、第1次産業が占める割合が高い宮崎県にあっても、農林水産業に従事する人が特に多い地域です。2010年に口蹄疫が発生したのはこの地域でした。まだ支部のない地域でしたが、全国から寄せられた義捐金による宮崎同友会の復興支援活動を通じて同友会運動への共感の輪が広がりました。

 高鍋町で開催された設立総会には、県や地域の行政機関、県議会議員、金融機関等の来賓18名、ゲスト11名に加えて、宮崎同友会の他支部からも36名の会員がお祝いに駆け、新支部の誕生を祝いました。

 ていねいな例会づくり、経営指針づくり、会員100名体制、同友会理念の体現者、会の内外から信頼される支部、経営フォーラムの開催企業と地域の未来を共に語り合い、実践する企業家集団をめざして掲げられた3年後の支部目標と第一歩としての第1期活動方針。地域への、未来への目配りのきいた創立議案とそれを声高らかに説明する支部役員の姿は、参加者に感動をもたらしたとともに、先輩支部への刺激となりました。

 記念講演は赤石中同協相談役幹事による「人が育つ企業づくり~真の中小企業の時代をつくるために~」。地域づくりは暮らしづくりであり、そのためには仕事づくりが出発点であることを確認し合いました。

 設立総会の最後には4名のゲスト参加者から「私も同友会で一緒に学びたい」と入会宣言があり、ひむか支部会員は29名に。今期の活動スローガンは「知りあおう、学びあおう。基本活動の実践で会員50名に!」です。

全国に広がる同友会の支部・地区づくり

 同友会の会員企業は、全国一897市区町村のうち1437市区町村に広がっています(全市区町村の75・75%)。富山、滋賀では、県内全市町村に会員企業が広がりました。

 2013年度はひむか支部(宮崎)、北支部(山梨)も含めて、12同友会で12の新支部・地区が設立されました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 4月 5日号より