よりよい企業づくりを土台にした「増える、減らない組織」へ~中同協関西ブロック支部運営交流会

 4月12日、京都を会場に中同協関西ブロック支部運営交流会が開催され、近畿2府4県の同友会から、141名の参加がありました。

 交流会の目的は、中同協方針を共有し、よりよい企業づくりを土台にした「増える組織、減らない組織」としての支部活動について経験交流と検討をする。また、新支部長と継続の支部長および代表役員などの経験交流を通じて支部長の役割と支部運営について深めることです。

 事例報告として、石山孝史・前京都同友会上京支部長が「支部長を3年務め学び実践してきたこと~同友会運動と企業経営は不離一体」のテーマで登壇。会員数の減少傾向にある支部の現状分析を行いながら、学ぶことを重視して若い会員の力も生かして実行してきたことが報告されました。

 続いて、南和宏・兵庫同友会兵庫支部長から「全研の取り組みを通じて、どう支部を活性化させたか」をテーマに、支部運営に明るく参画してもらい、楽しく学び、自社に元気を持ち帰ってもらえる支部づくりに一貫して取り組んできたことが報告されました。

 さらに、田中信吾・中同協関西ブロック担当副会長より「中小企業家同友会の支部長が果たすべき役割」として、何のために支部長になったのか自覚し、“支部の顔”としての会社をつくるために、支部長自身が変わるチャンスにしてほしいと問題提起がありました。

 その後、18グループに分かれて、「支部活動では地域密着や地域連携をどのようにすすめていますか」「同友会活動が自社の企業づくりに結びついていますか」という2つのテーマでグループ討論を行いました。支部長が執るべきリーダーシップ、一方での不安や悩みなどについて、支部長経験者も交えて府県の垣根を越えて経験交流ができました。

 また、グループ討論内容の発表後、各府県より代表してそれぞれ1名の支部長が意欲的な決意表明を行い、仁張正之・大阪同友会代表理事よりまとめがあり、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 5月 5日号より