同友会米で収穫祭【熊本】

手植え、草取り、稲刈り、脱穀、そしておにぎり

 熊本同友会では今年、農業・環境部会が中心となり、農業体験例会で「お米」の生産を行いました。

 5月17日に種籾(たねもみ)を撒き、6月28日に小雨交じりの中、生産者から借り受けた300坪の田んぼに裸足で入り、昭和初期を思わせる「手植え」で苗を植え付けました。植え付け前にきれいに整地した田んぼでは、ジャンボタニシがわれわれの草取りの手伝いをし、除草剤を一切使用せず、稲はすくすくと育ちました。

 おいしいお米になるように8月に追肥を1度行い、また、梅雨明けが早かったことによる害虫発生の懸念から防除を1度だけ行った米が、台風の上陸がないまま無事に10月15日、稲刈りを迎えました。

 手刈りした米をコンバインに入れ脱穀、収穫した籾を機械で16時間乾燥後、籾すりをし、玄米を30キログラム袋に詰めました。収穫時期前の雨天続きで少々生育不足になったようで、300坪で8俵(500キログラム)ほどの玄米が収穫できました。

 その玄米を、低温で精米できる精米器で精米し、10月26日、熊本の農産物のみを使った豚汁とわれわれが作ったお米のおにぎりで収穫祭を行いました。

 自分が育てたお米の味は格別で、大きめのおにぎりがあっという間になくなりました。収穫祭後は予約していた同友米を各々持ち帰り各家庭で実りの秋を体感しました。

熊本同友会農業部会部会長・坂部龍也

「中小企業家しんぶん」 2008年 11月 15日号より