地域に元気と誇りを!「はこだてフードフェスタin東京」に900名【北海道・函館支部】

 台風一過、青空の見え始めた東京で、10月8日グランドプリンスホテル新高輪を会場に北海道同友会函館支部(支部長林洋一氏、会員数440名)が中心となって「はこだてフードフェスタin東京」が開催されました。展示・商談会に約300名、道南産食材を使ったディナーには900名が来場しました。

道南の優れた食材を首都圏に

 「はこだてフードフェスタ」は、北海道同友会函館支部を中心に、地元経済団体や自治体の協力を得ながら、4年前から実行委員会形式で開催してきたものです。食の安全・安心、食料問題、食育、地域と食文化、食と新しい仕事づくりなどの研究会を重ね、その成果をランチやディナー形式の食事会として市民との交流を図ってきました。

 昨年までは地元で開催、今年は、道南の優れた食材を多くの皆さんに知ってほしいとの思いから東京開催となりました。

 展示・商談会には、農水産物、水産加工品、菓子・飲料、道南の自治体紹介など26のブースが並びました。

 ディナーの開会挨拶で、マルキチ食品(株)会長の金子宏実行委員長は、函館支部がイカや昆布の地場資源開発の研究に長年取り組んできたことを紹介、「首都圏で認められる食材の提供」を主眼に東京でのフェスタ開催となったと述べました。

 メニューは、道南産の山海の幸の前菜に始まり、森町(株)みよいのかぼちゃスープ。北海道産サーモンの魚料理、「はこだて大沼黒牛」の肉料理と続きました。パンは道南米「ふっくりんこ」の米粉のパン。デザートは、キャラメル風味のたまふくらのババロアと、七飯町みやご果樹園のプルーンのシャーベットです。

 ディナーでは、農業生産者、農協役員、函館市長始め、道南の各自治体関係者が登壇し、作物と地域の魅力を発信しました。

 会場には、東京同友会湯本代表理事ら首都圏同友会の皆さんが多数応援に駆けつけ連帯の力を示しました。

 地場産業の魅力を再発見し、地域内外へ発信する取り組みを学びあい活動と結びつけ、継続して取り組んできた函館支部。「次の一手」が期待されます。

「中小企業家しんぶん」 2009年 10月 25日号より