青年が描く理想的な企業像とは?~青年部会が大学生と大討論会【大阪】

1月13日、大阪同友会青年部会が阪南大学の学生と「青年が描く理想的な企業像とは?」をテーマに大討論会を開催しました。企画を担当した増本剛氏((株)ホワイトマックス社長)に当日の模様を紹介していただきます。

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 「これからの日本を創るのはオレたちだ!」という気概のもと、青年経営者や学生など46名が参加し、「私たちが創れる理想的な企業とは?」という共通テーマで報告およびグループ討論を行いました。

 参加者の内訳は、同友会会員29名(うち青年部会17名)、大学生15名(4回生3名、3回生3名、2回生9名)、ほか2名。

 参加した同友会会員の感想文を読んでいただくと、この企画がいちばんよくわかると思いますので、以下ご紹介します。

 「はじめのうちは上辺だけのきれいごとをならべ、まるで就職試験の面接を受けているような感じでした。『強い思いや感情が無いのかな』と思いましたが、討論が進むにつれて徐々に本音の部分を聞くことができました。将来の夢や希望の職種、その会社に対しての多くの要望や提言、これらの話をしている学生の表情はとても輝いて見えました。

 『私たちが創れる理想的な企業とは?』というテーマで今回討論しましたが、『理想的な企業を創るのは経営者の特権』みたいな意見が学生の間ではありましたが、そうではないということを少しはわかったのではないでしょうか。

 『私たち』というのは経営者だけではなく、その企業で働くすべての人を指し、全員で企業創りをしていかなければならないということを改めて感じさせられました」。(東大阪東支部・岡崎耕治)

 参加した学生からは、「経営者の考えや思い、学生の考えや思いを交えての討論ができたことで、新しい考えや思いが生まれた」「これから働くにあたり、改めてなぜ働くのかを考えることができた」「経営者の方も、社員が働きやすい環境を作ろうとしてくれている」といった感想がでていました。

 ただ単に大学求人のために大学生を知るということではなく、今後、会社や地域社会でパートナーとなる大学生とともに何を目指すのかということを考え、話し合っていく一歩になったのでないかと感じています。

(新大阪支部 増本 剛)

「中小企業家しんぶん」 2011年 2月 15日号より