後継者づくりが組織の命運を握る【第2回全国青年部代表者会議】

青年部のあり方などを論議

 5月20日、第2回全国青年部代表者会議が東京で開かれ、17同友会および中同協から40名が参加しました。会議の冒頭、東日本大震災の犠牲者へ黙とうをささげました。

 はじめに広浜中同協幹事長が「組織は継続性が重要、後継者をどうつくっていくかが組織の命運を握っている。そのなかで後継者は与えられた条件を活かして、ぜひ挑戦して成長してほしい」と問題提起。その後、新潟同友会、大阪同友会から実践報告、福島同友会から特別報告がありました。

 新潟同友会の小林青年部会長、宮崎青年部交流部長、池田事務局長が、今回の震災の救援物資の日本海ルートに関わる青年部の取り組みを報告。日頃の交流、人と人とのつながり、顔が見える関係であること、同友会という共通の理念と組織があったことが、非常事態・緊急事態において重要なこと。そして日頃の信頼関係と交流があり、行動につながったと強調しました。

 三村大阪同友会青年部幹事長は、青年部が設立30年を迎え、35年に向けてのビジョンを策定したこと、長中期を展望した青年部活動を展開する必要があると報告。また青年部の全国組織を立ち上げてほしいと提起がありました。

 福島同友会後継者塾の西条氏、遠藤氏からは全国からの支援に対するお礼と感謝があり、福島の被災状況、地域の生の現状を報告。「現地に住んでいる立場でいうと、福島は厳しい放射線検査を受けたものしか出荷していませんから大丈夫です。ぜひ福島のものを買って、観光にも来てください」と熱い訴えがありました。

 また、中同協池田氏が、全国の青年経営者、青年部の状況について報告。「全国会員データベースに登録している会員のデータから、約3割が45歳以下の青年経営者と推定されます。青年部の登録人数が3130名で、青年部の組織率は3割程度」と実態が紹介されました。

 グループ討論では、今後の青年部のあり方について熱心な討議が行われ、青年部の全国組織を検討するプロジェクトチームを立ち上げることも確認されました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 6月 15日号より