同友会の青年部ってなあに?~同友会青年部・青年組織が生まれて40年

 同友会の青年部・青年組織が生まれてから、40年がたちました。広域なブロックでの連携など各同友会の青年部活動がますます輝きを見せてきています。

青年部活動のあゆみ

 同友会青年部のあゆみをひも解くと、1971年頃から、愛知や兵庫同友会で青年組織が設立されています。青年経営者や後継者の間で横のつながりが生まれ始めました。それら同友会を中心に青年経営者の強い要望から青年経営者全国交流会(青全交)が開催されることになりました。 第1回青全交は73年に兵庫で、第2回は翌74年名古屋で行われ、毎年の開催が定着していきました。青全交は自主的に取り組まれたところから出発しています。第4回から中同協主催とし、企業と同友会運動の後継者育成を主目的に位置付け、以後主要な全国行事の1つとして発展して行きました。

各同友会での青年部・青年組織の特色

 各同友会での青年経営者の組織は、各同友会での位置づけや地域によって違いがあり、それぞれが多種多様な組織をつくっています。年齢制限による組織形態や年齢ではなく企業の後継者で構成するという組織形態もあります。また、各同友会の会員だけでなく、会員企業の若手幹部・後継者候補も青年部会員の場合もあります。

 年齢に関しては、40歳から50歳ぐらいまでなど組織の考え方でさまざまな組織形態があります。また年齢制限がなく、青年の志を重要視している場合もあります。後継者の学びの場を重視する組織形態は、年齢がいくら若くても社長の場合は、青年部(後継者組織)に所属できない場合もあります。そういった後継者組織は、年齢制限に関係なく、社長になれば卒業ということになります。

全国の青年経営者・青年部の割合は?

 全国の青年経営者、青年部の状況について、全国会員データベースに登録している45歳以下の会員は、未設定のデータを除いた約2万9400人中9929名であり、33・7%となります。30%ぐらいが45歳以下の青年経営者で構成されると推定されます。青年部の登録人数が3130名なので、青年部の組織率は3割程度となっています。

「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 5日号より