青年部は共に学び共に成長する場~6府県青年部で近畿圏青年部合同例会

 8月6日、近畿圏青年部合同例会が兵庫で過去最大の194名が参加し開催されました。今回、和歌山同友会青年部会が立ち上がり、初めて近畿圏青年部が一堂に会しました。実行委員長の桑田賢氏からの報告を紹介します。

近畿圏青年部合同例会は近畿6府県(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)の青年部会員が1年に1度集い、「近畿が元気」を合言葉に語りあい、交流するという主旨で開催されています。開催県は持ち回りで、昨年度の滋賀県からバトンを受け取り、第8回目となる本年度は兵庫県での開催となりました。

 近畿圏合同例会の特徴は、その入念な準備と連携にあります。開催にあたっては毎月1回、6府県の青年部代表が集まる「近畿圏サミット」の協議をへて、承認という道筋をきちんと押さえた会議を行い、すすめてきました。どこで何が決まるのかが明確になっていることで連携がとりやすいこともあります。

6府県の青年部が初めて出そろう

 今年に入り、青年部が誕生した和歌山同友会が加わり、近畿圏青年部の6府県が今回初めて出そろい、本当の意味での「近畿」となったことも本年の非常に大きな出来事であり、合同例会活性化の大きな要因となりました。

 また、兵庫同友会青年部では初体験となる200名近い方をお迎えしての例会運営に関して非常に不安もありましたが、運営のテーマを「おもてなし」とし、最高の環境で学び・交流できるよう、各委員会の委員長を中心とした打ち合わせや現地でのリハーサルを重ねてきました。そして当日は青年部が一致団結して運営に臨み、その甲斐あって大成功に終わる事ができたのではないかと思います。

 また、近畿圏以外の参加が多かった事もご報告させていただかなければなりません。東日本大震災で大変なご苦労をなさっている皆様にも「近畿が元気」を届けるべく他の地域への声掛けも積極的に行いました。結果、福井・石川・富山・愛知・福島・新潟・神奈川県の青年部、及び中同協からも参加していただけることとなり、過去最大の194名の参加者をお迎えしての例会を開催することができました。

「復活」をテーマに学んだ例会報告

 例会では、報告者に兵庫同友会青年部OBの、情熱ダイニング(株)代表取締役の池原晃喜氏をお迎えしました。池原氏は「復活」をテーマに自身の経営体験を隠すことなく語ってくださいました。

 阪神大震災をきっかけに独立し、包丁1本からの起業。これまでの成功や失敗を本音で報告いただきました。そのほか、社員の離反の経験から「全て社長の責任。社長が変わらなければ」という気づきを得、ひまわり社長になる決意をされた話、同友会に入会して学んだ事などの報告がありました。

 池原氏の報告から、経営者として人間的成長の必要性、感謝の気持ち、スタッフとの関わり方を教わりました。そして、参加いただいた皆様には「経営者に必要な要素とは何か」という本質を考える貴重な時間になったと思います。

将来の日本経済を支える重要な役割

 われわれ青年経営者は間違いなく将来の日本経済を支える重要な役割を担っています。若き未熟なその青年経営者が恥をさらけ出し、「共に学び共に成長する場」が青年部だと思います。

 そして、本当にこの合同例会はその「場」にふさわしくなってきていると感じます。今回の参加者の中から10年後、20年後の日本経済を引っ張るすばらしい経営者が多数輩出されることを願って止みません。

 最後に、開催にあたりましてさまざまご支援ご協力いただきました皆さま、そして全ての参加者の皆さま、本当にありがとうございました。本当に今回その実行委員長をさせていただけたことに感謝しております。ぜひまた来年、和歌山県で共に学びあいましょう!

近畿圏青年部合同例会 実行委員長 桑田賢(兵庫同友会)

「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 5日号より