支店長さんもグループ討論~北海道銀行とコラボ例会【北海道同友会札幌支部】

 北海道同友会札幌支部では、3月21日に北海道銀行と連携したコラボ例会を開催しました。

 これは、昨年11月に行われた地域金融懇談会で、地方銀行の姿勢や取り組みが十分伝わっていないという指摘を受けて企画され、北海道銀行の堰8(せきはち)義博頭取の基調講演と、同行支店長も交えたテーブル討論を行うというもの。金融機関と連携した新しい例会の試みです。

 冒頭堰8頭取は、「地域経済活性化に向けた北海道銀行の取り組み」と題して講演。北海道が優位性を持つ分野として農業、観光、環境エネルギーの3つをあげ、この分野でいかに付加価値をつけるかがカギと提起しました。

 現在同行が進めている取り組みでは、観光や農業、海外ビジネスへの支援のほか、「新入行員が数字だけに頼らず融資を判断できるようになるまで3年間のプログラムを組んで育てる」と人育ての重要性を説きました。

 また来年3月まで再延長する中小企業金融円滑化法についても言及。「業績が上向いているという実績をいかにつくるかが重要で、この1年が勝負の年」と注意を促しました。

 グループ討論では、同行から支店長ら28人も参加して、経営環境の問題を中心に議論しました。「懇親会で社長さんたちとテーブルを囲む機会は多いが、こういう討論は初めて。機会があればぜひまた参加したい」という声も聞かれました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 4月 15日号より