【青年部合同例会】第7回北陸青年経営者3県合同例会(石川同友会主催)

伝統と革新 ―新しい価値の創造―

報告者: 大脇 豊弘氏 (株)大脇萬蔵商店 専務取締役(福井)
座長:林 泰嗣氏 (株)セキュリティハウス福井 後継者(福井)
実行委員長:野崎 英則氏 (株)ヴァケーション 能美支店長(石川)

北陸青年経営者3県合同例会

 7月26日、金沢エクセルホテル東急で第7回北陸青年経営者3県合同例会が開催され、全国一6同友会から151名が参集しました。大脇氏は創業114年の老舗企業の4代目。布海苔というニッチな製品を中心に繊維糊剤、化粧品、食品、包装などの多くの製品の卸売りをしています。

大脇氏報告概要

 大手商社勤務を経て2006年に入社。

 当初は売上不振や父親である社長との確執がありましたが、「自分が変わらないと会社も変わらない」と考えて、次々に新しい分野に挑戦しました。挑戦する気持ちを会社に浸透させるべく、「無理」とは絶対に言わないことを自分のポリシーにしました。

 主力の布海苔の需要が減少していく背景がありましたが、今まで積み上げてきた商品力と自社を支えてきた人材力が強みとなりました。社員とのコミュニケーションを大切にして意識的に営業車に同乗し、自分の想いを伝える時間をつくっています。

 現在は社員の高齢化が進んでおり、若手の育成が課題です。同じ青年経営者には「常に挑戦する姿勢を持って、自分で枠を作らないようにしましょう。一方で新規事業は撤退基準を設けることも重要」。ということを伝えたいと思います。

林座長のまとめ

 お客様に新しい価値を提供するためにどうしていくか。古くからの社員の世代交代、そして、事業承継のなかでの挑戦。「のれん」イコール過去の実績だけでは存続し続けることは難しいことなどを学びました。報告者は同級生で、私自身も大いに刺激を受けました。

野崎実行委員長の学び

 全国からの参加者の学びに対する姿勢に、実行委員は応える事ができたのか?と強く感じていますが、全国のレベルを体感し、北陸3県の自己満足で終わることなく現在の北陸青年経営者の立ち位置を確認することもできました。今後は自社・自身の成長と発展のためにもっと県外に飛び出していきたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 2014年 9月 5日号より