弊社は、眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器の販売店を埼玉と千葉に7店舗展開しています。
それぞれの地域の特性を捉えて、お客様に必要とされお役立ちできる経営をしています。
会社設立は1991年。百貨店やディスカウントショップの眼鏡店勤務を経ての独立でした。経営は1年目から目標の2倍を上回りその後も順調でした。
しかし、7年目になってある店舗での使い込みが発覚します。 経営者としてその環境を作ってしまった責任を感じました。思えば経営理念もなく組織づくりの必要性も感じていなかった結果でした。
経営課題を同友会で解決
経営を学びたいという思いに突き動かされ、いくつかの団体に加入しました。そのなかで学べるところが唯一同友会でした。新入会員オリエンテーションでの「自社の経営を語れるようになれ」との教えを経営革新で実践、融資を受けることができました。
経営指針づくりは3年連続受講し、社員に語りますが浸透しません。ところが、参加した社員が語ることで自然に社内に伝わり、役割を委ねた成果を実感しました。
共同求人で採用した社員はわが社の宝、出産して復帰するまでに成長しています。経営課題が浮き彫りになるごとに同友会の委員会活動で解決していきました。
クラブ・ファムでの気づき
女性経営者クラブ・ファムの委員長を受けたことでの気づきもありました。 目的や方針を明確に示すと、メンバーがそれぞれの役割で持てる力を発揮します。
次々と活躍の連鎖が生まれてさまざまな活動が展開され、行政や他団体からも認められる存在になりました。経営に男性も女性もないと豪語していた私は、女性の感性とキメ細やかさの重要性を思い知りました。
ファムのめざすところは、会内にファムの組織がなくなることです。社会においても女性の活用とか活躍推進が叫ばれなくなる時代の到来を夢見ます。
経営者は一生学び続ける
同友会でさらなる重責を担うことになった時、自分が各店舗に顔を出さなくても回る仕組みを導入しました。そこから社内の情報共有と社員の自発的行動が生まれました。学びと気づきの産物です。
今感じていることは、経営者は一生学び続けるということです。会社は継続発展して継承しなければなりません。時代と環境の変化は予想外のスピードでやってきます。経営は生き物です。ちょっとでも止まったらすぐに腐ってしまいます。変化していくスピード感が大事だと思います。
目的をもって導入した仕組みが完璧に回ることは、経営の極みではないかと感じています。
あらためて思うのはマネジメントと人材の育成は会社でも同友会でも同じ、そして両輪であると。
会社概要
創業 1991年
社員数 31名
資本金 1000万円
事業内容 小売業 (メガネ・コンタクト・補聴器)
所在地 埼玉県上尾市上町1-2-10-1502
URL http://www.megane-market2.com
「中小企業家しんぶん」 2015年 1月 5日号より