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【エネルギーシフトに挑戦!】建築廃材をチップ化~ゴミを資源に変えて銭湯の湯に【石川】

(有)ユーアンドゆ 代表取締役 松永 日出男氏
(株)宗重商店 代表取締役社長 宗守 重泰氏

(有)ユーアンドゆ

 石川県で一番長い歴史のある銭湯、(有)ユーアンドゆを経営する松永氏は「町のお風呂屋さん」を継承した4代目。解体・リサイクル業の会員企業、(株)宗重商店の宗守氏とコラボレーションし、1年前より地球に優しい取り組みを事業化しました。

 石川県内には銭湯(公衆浴場)が約60軒、そのうち約20軒が金沢市内にある中で、1年に5~6軒は廃業しているのが現実です。松永氏は国の規制緩和で県内外のスーパー銭湯が台頭し、フランチャイズ化が進んだことによって町の風呂屋が無くなっていくことに心を痛めています。

 松永氏はA重油を使わず、エンジンオイル(工場の機械作動油)の廃油(使用済み油)で、建築廃材をチップ化した物を焚いて風呂を沸かす仕組みを発案しました。ペレットは1キログラム20円から50円が相場ですが、木質チップは1キログラム1円から2円と安価なのでコスト削減を実現させることができました。解体・リサイクル業の(株)宗重商店が建物を取り壊す際に分別しながら解体を進めていく分別解体を行い、排出された廃材(木くず)をリサイクルし木質チップ化、(有)ユーアンドゆがそれを使い湯を沸かし、資源を循環させています。

 (株)宗重商店は、それまで解体した廃材は全て中間処理場へ運び処分していました。宗守氏は、未来の地球環境のためにゴミを燃やすだけではいけないという思いから、解体だけでなくリサイクル事業にドメインを広げ、廃材を再生させ有効利用するべく、8年前よりチップ製造に着手しました。その結果、全ての解体工事で排出される木くずを資源に変えることに成功しています。宗守氏は静脈産業も地産地消が可能であり、物流コストの低減はCO2削減につながると呼びかけます。

木質チップ

 松永氏は石川県公衆浴場業生活衛生同業組合理事長を務めており、同組合金沢支部と金沢市は2014年3月、災害時における協力に関する協定を締結しました。

 松永氏・宗守氏は「ヨーロッパは中小企業への影響を第1に考慮する『Think SmallFirst』の考え方を実践してきた。日本も中小企業憲章の立ち位置で人間と中小企業、地域社会が甦る努力をしなければならない」と語りかけています。

「中小企業家しんぶん」 2015年 2月 15日号より

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