同友会らしい政策活動を学ぶ~各支部・地区での条例推進に向けて【愛知】

「地域性」を生かした条例づくり

愛知同友会

 5月25日、ウインクあいちにて愛知同友会経営環境改善部門主催の政策研修交流会が、会員、事務局あわせて70名の参加で行われました。

 2012年に「愛知県中小企業振興基本条例」が制定され、今後は地域活性化のため各自治体で「地域性」を生かした条例を制定する動きが求められるなか、各支部・地区で生かすことのできる政策活動の基本を学び合うことを目的に開催されました。

 経営環境改善部門長の豊田弘氏は、「人を生かす経営を深く深く掘り下げ、考え、その障害となる課題に対して自ら学び、声を上げ続けること」と、同友会の政策活動の根幹を報告しました。続いて、大府市条例検討委員会座長の三品富康氏が、大府市での条例制定に奮闘した一部始終を報告し、学習の大切さと、他団体との連携の必要性を強調しました。

条例に恥じない団体・会社に

 次に、各支部・地区でどう取り組めばいいか、名古屋第4支部長の城所真男氏は、「地域の中に市民があり、その中に企業・行政・教育がある。今後は産官学が連携し政策を検討する時代なので、景況調査や勉強会の参加など身近なところから始めてほしい」と呼びかけました。

 その後のグループ討論では、「今まで行政と関わったことがなかったが、これからは企業が努力してもかなわないことを行政に伝えていきたい」など、前向きな意見が交流されました。

 最後に、政策委員長の和田勝氏が「愛知県中小企業振興基本条例の制定に奮闘したことによって、地域や同友会について見直し、同友会や、自社、自分自身も磨かれた。条例に恥じない団体、会社になろう」とまとめ、研修会の締めくくりとしました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 6月 25日号より